新庄で乗り継ぐ山形行きは14時18分に発車します。
待ち時間が1時間22分ありました。
この街で昼食を摂ろうと思い、新庄駅を外に出ました。
しかし、信号一つ程駅から離れると、店が殆ど見当たらなくなり、生憎の小雨模様もあって再度駅に戻り、駅舎に併設された蕎麦屋の暖簾をくぐりました。
私は、蕎麦屋へ入れば、いつもざるを注文します。
山形の蕎麦もなかなかなので、蕎麦以外に余計なものはいりません。
そして、車を運転している時以外は、これ。
山形も全国に名を轟かせた名酒が沢山ありますが、今回は「初孫」。
「初孫」は全てが生酛造りです。
すっきりした飲み口の酒が胃に染みました。
ゆったりと昼食を済ませ、駅のコンコースへ戻ると、「川西町若連」と表示された人形が飾られていました。
どうやらこれは、昨年の新庄まつりに使われた山車で、毎年数多く作られる山車の中から、一番人気の作品が駅のコンコースに飾られるそうです。
ウィキペディアによれば、1756年(宝暦6年)に始まった新庄まつりは、2016年にユネスコの無形文化遺産に登録されたそうです。
新庄から、山形線の普通電車で山形へ向かいました。
電車の座席はロングシートでした。
このスタイルの車両が走っているのは、利用者が多い証で、この地域で鉄道が一定の機能を果たしていることが分かります。
鉄道ファンの一人として心安らぐ光景ですが、青春18きっぷの旅人とすれば、日常的すぎて、ちょっと味気無い感じがします。
新庄から山形の間も、緑の田が車窓に続きました。
山形へ15時32分に終着しました。
乗り継ぐ米沢行きは16時31分発なので、待ち時間は59分あります。
駅周辺を見回し、一番背の高いビルへ足を運びました。
10年程前に山形新幹線で東京から仕事で来た筈ですが、このビルを見た記憶がありません。
多分、駅周辺を見渡す時間も、気持ちの余裕も無かったのでしょう。
ビルは霞城セントラルという名で、2001年にオープンした複合施設だそうです。
最上階の無料展望ロビーへ上ってみました。
昨年ヒガンバナの旅で訪ねた霞城公園が眼下に見渡せました。
その時、公園管理事務所の方にご案内頂いたスズカケノキを再確認することができました。
展望ロビーの南向きの窓から、ヒガンバナの咲く城山を望むこともできました。
ちなみに、霞城セントラル展望ロビーの利用時間は朝7時から夜の23時までだそうです。
この展望ロビーは一見の価値があります。
山形を訪ねたら、ここに来ないと勿体ないですよ。
この後私は山形駅で、米沢行きの電車に乗り、
米沢で福島行きに乗り換え、新白河、黒磯、宇都宮、赤羽と電車を乗り継いで、自宅の最寄り駅からタクシーを使って玄関に辿り着いた時は日付が変わっていました。
今回は「花の旅」として初めて鉄道を使いましたが、今回の旅も収穫の多い、思い出深い旅となりました。
しかし、最後は喘息症状に苦しみ、階段を上る時など息切れに悩まされました。
花の旅を楽しめるのも健康であればこそです。
そして、ブログを書き終えて思うのは、今回の旅が、自分の人生の多くを投影した旅になったことです。
旅を始める前は、そのような意図は全く無かったのですが、ま~ 文は人なりと言いますから、文章を書けば、全てが露わになるのは当然かもしれません。
希望を含め人生100年、今まで以上に健康に留意し、授かりものの命を楽しみながら、これからも悔いのない日々を過ごしてゆきたいものです。
ブログを書き終えた今、次に青春18きっぷを使って何をしようか思案中です。
今回も、ご愛読本当にありがとうございました。
「青春18きっぷ」花の旅 北海道 indexをご利用下さい。
全ての「花の旅」はこちら → 「花の旅」 総合目次
筆者のホームページ 「PAPYRUS」