邦画ブラボー

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「源氏物語・浮舟」

2008年07月16日 | ★愛!の映画
さんざんもったいをつけておいて
更新が遅れてすみませんでした!

奇しくも今年は源氏物語千年記念とか。

光源氏の子〔実は柏木の子なのですが〕、
薫の君(長谷川一夫)とその恋人浮舟(山本富士子)、
間に分け入る皇子匂宮(市川雷蔵)。

平たく言えば三角関係の物語。

平安京のセレブたちの口元に
先日盛り上がったお歯黒は男女を問わず
施されているのでありました。

昔の恋人に瓜二つの浮舟と相思相愛になりながらも
ガチガチ・プラトニックラブを貫いている間に
女に超手が早い、匂君(雷蔵)に先を越されてしまう薫。

強引な宮の激しい求愛を
拒みながらも受け入れてしまう浮舟・・・
大人の世界といえましょうか・・

う~~ん・・女からみても薫の異常なほどの頑固さ、
奥手ぶりはイライラする。
複雑な生い立ちが影響したのかしらん。
裏切られたと知って
女性にひどい言葉を投げつける。
「誠実」という名を借りた
ストイックで
潔癖症の嫌な面が出ていて面白い。

対する「凄腕」匂宮は
あっけらかんと屈託が無く、
悪魔のように魅力的。
雷蔵のフェロモン全開で
ひょっとしたら眠狂四郎よりもセクシーかもしれない。
夫がありながら匂宮に恋焦がれる人妻のエピソードも、
宮の魅力更にアップ!に一役買っている。

対照的な二人にはさまれる浮舟の複雑な
女心を山本富士子が可愛らしく色っぽく、儚く演じている。
浮世離れした長谷川一夫のまったり感と
ひな祭りの雛段から降りてきたような雷蔵の気品。

三人の魅力がムンムンと立ち昇りぶつかり合い、
得もいわれぬ味わいをかもし出しております・・・

ずっと酔っていたくなるような
本物よりも本物らしい、
人工の美の世界を衣笠監督は見事に作り上げたのでございます。

大映が誇る絢爛たる美術と衣裳も見所!
恋の駆け引き、難しさを勉強出来ます。

それにしてもこんな素晴らしい文化が千年前にあったなんて・・
進歩したのか後退したのかわからないわ、日本。

1957年
監督: 衣笠 貞之助
脚本: 八尋 不二/衣笠貞之助

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