大女優
若尾文子の軌跡をインタビューをはさんで
構成。
各コーナーを
インタビューの内容を抜粋した
「若尾文子は□□である!」という言葉で締めくくる
モダンな切り口 で見せていた。
演技開眼の代表作として、
増村保造監督との
「妻は告白する」がやはりクローズアップされていた。
若い愛人に捨てられそうになった
人妻がずぶぬれで会社に乗り込むシーンは何度見ても鬼気迫る迫力で
かつ色っぽいが、
なんと映画はこのシーンから撮影されたとか。
プロですよねえ。
さらに溝口監督
「祇園囃子」の愛くるしい姿は天使のよう。
撮影当時は名前を覚えてもらってなくて
監督からは
「子供、こども」と呼ばれていたそうだ(笑)
「私が出ているものをごらんになって皆さんが何か感じてくださったなら
私の存在意義があるというもの・・だって 家族もいないですしね、それしかないじゃありませんか」
「自分がやりたいものが必ずしも『合っている、いいものになる』とは限らない」
淡々と飾り気無く語る様子から
女優若尾文子の人となりが浮かび上がった。
舞台の稽古に徒歩で向かう姿を写した映像があったけど
路上でいきなり
ショールをさらりと肩にかけた和服姿の若尾文子に会ってしまったら
心臓がバクバク言いそうだ!!
今後の
更なるご活躍をお祈り申し上げております!