邦画ブラボー

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「黒い画集 証言」

2020年05月12日 | ●面白かったTVドラマ

これ NHKで放送していいんですか?

と思ってしまうくらい過激な描写が多いドラマでした。

でも考えてみると

他の局より

突き抜けてナィーブな領域に踏み込むのが最近のNHK[ですからね。考えてみれば。

 

原作は松本清張。前に見たことあるような・・と思ったらやはり

見ていました。浮気している小林桂樹演じる平凡なサラリーマンが

逢引場所の近くで、知り合いにバッタリ会ってしまう・・

橋本忍脚本 堀川弘通監督 助監督に恩地日出夫ですからね。

昭和の世相も色濃く、画面から立ち上ってくるような庶民感。見ごたえありました。

 

でもこれは大胆リメイクというか

別物の感あり。時代設定も違うし

主人公は地方都市在住の医者で、妻と子供二人、

モダンな邸宅で

何不自由の無い生活を営んでいます。

 

これくらい違うものにしてしまうと

むしろ見やすいといいますか、気分を変えて

楽しめますね。

 

今回 浮気していたのが「男性」だったということで

問題は複雑化。そっち?

犯行の際も「自分自身」の苦しみが一気に爆発した感じ。

 

谷原章介、こんな役もやれるとはビックリです。

「顔」でもそうでしたが、時折見せるぞっとするような冷たい表情が秀逸です。

 

相手は浅香航大。存じあげなかったのですが

ジャニーズに在籍されていたそうで繊細で

難しい役を熱演されていました。

 

谷原にすべてを打ち明けられてからの妻、西田尚美の

表情やたたずまいが良かった。

谷原の最後の謎の微笑みも余韻がありました。

 

前回のドラマの記事

「黒い画集 あるサラリーマンの証言」