一昨日ご紹介した報道ですと、中国企業が何やら悪だくみをしているかのように読めます。
公平を期すると、実は大量の水を中国から輸入しているのは日本だという見方もあるのです。
「仮想水」という考え方があります。良く知られているように日本は大量の食糧を海外から輸入しています。大豆、トウモロコシ、小麦、牛肉等々です。これらの農産物を栽培・飼育するには当然水が必要です。例えば小麦1キロを生産するのに水が2トン必要だそうです。大豆は2.5トン、トウモロコシは1.9トンだそうです。牛肉1キロには何と20.6トンも水が使われるとか。牛の場合成育期間が長いことと飼料に穀物を使用することが多いので、より多い水が必要になるそうです。「牛丼1杯に風呂桶20杯分の水が必要」という形容をされます。このように農産物を栽培・育成するのに必要な水を、水という形でなく農産物という形で日本は輸入しているともいえるわけです。こうした農産物生産に必要な水をロンドン大学東洋アフリカ学科のアンソニー・アラン名誉教授は「仮想水(ヴァーチャルウォーター)」と名付けました。
日本は中国から大豆など大量の農産物を輸入しています。これら中国産の農産物生産に必要な仮想水を見積もると年間で22億トン(2005年)にもなるそうです。大量の水を仮想水の形で中国から輸入しているのは実は日本だったわけです。
仮想水についての詳細はこちら ⇒ http://www.env.go.jp/water/virtual_water/
仮に中国企業が日本のミネラルウォーターの輸出をはじめたとしても、たぶん日本の輸入超過を相殺することは物理的に不可能でしょう。
公平を期すると、実は大量の水を中国から輸入しているのは日本だという見方もあるのです。
「仮想水」という考え方があります。良く知られているように日本は大量の食糧を海外から輸入しています。大豆、トウモロコシ、小麦、牛肉等々です。これらの農産物を栽培・飼育するには当然水が必要です。例えば小麦1キロを生産するのに水が2トン必要だそうです。大豆は2.5トン、トウモロコシは1.9トンだそうです。牛肉1キロには何と20.6トンも水が使われるとか。牛の場合成育期間が長いことと飼料に穀物を使用することが多いので、より多い水が必要になるそうです。「牛丼1杯に風呂桶20杯分の水が必要」という形容をされます。このように農産物を栽培・育成するのに必要な水を、水という形でなく農産物という形で日本は輸入しているともいえるわけです。こうした農産物生産に必要な水をロンドン大学東洋アフリカ学科のアンソニー・アラン名誉教授は「仮想水(ヴァーチャルウォーター)」と名付けました。
日本は中国から大豆など大量の農産物を輸入しています。これら中国産の農産物生産に必要な仮想水を見積もると年間で22億トン(2005年)にもなるそうです。大量の水を仮想水の形で中国から輸入しているのは実は日本だったわけです。
仮想水についての詳細はこちら ⇒ http://www.env.go.jp/water/virtual_water/
仮に中国企業が日本のミネラルウォーターの輸出をはじめたとしても、たぶん日本の輸入超過を相殺することは物理的に不可能でしょう。