博多住吉通信(旧六本松通信)

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おやすみ、インジェニュイティ

2024年01月27日 | 宇宙開発・天文
 本ブログでも取り上げてまいりました無人火星ヘリコプター「インジェニュイティ」は、NASAの発表によりますと、当初の予想を上回る飛行記録を打ち立てたのちに火星でのミッションを終了したとのことです。同発表では、インジェニュイティは直立したままで、地上管制官と交信しているが、今週地球に送られた1月18日の飛行の画像は、着陸中にローターブレードの1枚以上が損傷を受け、もはや飛行できないことが判明したとのことでした(注1)。
 インジェニュイティは2021年2月18日に火星に着陸した自走式の探査機「パーサヴィアランス」の腹部に取り付けられ、4月19日に火星上空を初飛行しました。人類史上初の「重航空機」による異星の空の動力飛行を実現したのでした(注2)。当初は30日間で最大5回の実験飛行を行う予定でしたが、結果として火星表面での3年間の運用に耐え抜いたのでした。そう思うと感動的です。どうかゆっくり休んでほしいと思います。
(注1)NASA発表の詳細はこちらです。上の写真も同発表から引用させていただきました。⇒ https://www.nasa.gov/news-release/after-three-years-on-mars-nasas-ingenuity-helicopter-mission-ends/
(注2)「軽航空機」つまり気球による無動力飛行は、1985年6月に旧ソ連が欧州各国と共同で金星大気圏に送り込んだベガ1号とベガ2号の搭載バルーンにより36年早く実現しています。

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