NASAは4月19日（現地時間）、2月18日に火星に着陸した探査機パーサビュアランス（Perseverance）により火星に持ち込まれた火星ヘリコプター「インジュニティ（Ingenuity）」の初飛行が成功したと発表しました。地球以外の惑星で動力付き重航空機（空気よりも重い飛行体）が飛行に成功したのは史上初の快挙です。火星の大気圧は地球の100分の１程度しかない薄さです。このような希薄で低圧の大気中で重航空機の揚力を生み出すことはたいへんなことだったと思います。インジュニティは、本体のパーサビュアランスから約64m離れた位置で直径1.2ｍのローターを始動し、約3mの高さに上昇し約30秒間ホバリングして着陸しました。その様子はパーサビュアランスが動画で撮影し地球に送信されました。その動画はこちらのNASAのホームページで視聴できます。⇒ https://mars.nasa.gov/technology/helicopter/#Watch-Online
インジュニティは、今後1か月ほど試験飛行を繰り返すそうです。
※上の写真はインジュニティに搭載されたナビゲーションカメラが撮影した、飛行中のインジュティの火星表面に映った影です。NASAのホームページから引用させていただきました。⇒ https://mars.nasa.gov/news/8923/nasas-ingenuity-mars-helicopter-succeeds-in-historic-first-flight/
