博多住吉通信(旧六本松通信)

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フェニックスは冬眠へ

2008年11月12日 | 宇宙開発・天文
1 01010100 01110010 01101001 01110101 01101101 01110000 01101000
この数字は何だと思いますか?
 今年の5月から火星の北極地方で探査を行ってきたNASAの無人火星探査機フェニックスが探査活動終了に当たってネット上の応援団に送ってきたメッセージだそうです(実際に送信したのはもちろんNASAのスタッフですが)。
 ご覧の通り2進法の数字の列ですが、16進数に変換すると54 72 69 75 6D 70 68、これをASCIIコード変換すると「Triumph(やったぜ!大成功)」となるそうです。
引用元:http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200811111952

 フェニックスは火星の長い冬の到来による太陽電池の出力低下でついに11月11日にミッション終了となりました。予定の3ヶ月の倍近い、6ヶ月弱の間活動によって水の氷の現物を発見したり、土壌の化学的性質の解明や過去の大量の水の存在の新しい証拠の発見など大きな成果を残しました。収集された大量のデータはこれからも新しい成果を生み出すでしょう。
 この後、火星の北極は太陽が地平線に全く出てこなくなります。気温はマイナス180℃まで低下するそうです。次に太陽が出現し、フェニックスの活動に充分な光量が戻るのは来年10月。フェニックスには太陽電池の発電が復活したら地球とコンタクトを開始するようプログラムが仕込まれているが、氷漬けの間に低温破壊を食らい、その可能性は極めて小さいものと見られているとのことです。
 唯一うまくいかなかった試みは火星の「音」を録音して地球に送信するシステムに不具合があって、機能しなかったことです。これだけは残念でした。
 ※写真はフェニックスの太陽電池とロボットアームです。NASAのフェニックスの頁から引用させていただきました。

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