博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

エウロパ・クリッパーは木星へ

2024年10月17日 | 宇宙開発・天文
 本ブログでは去る8月5日に「氷衛星の世界ーエウロパ探査計画」と題する記事をアップしました。その中で米国NASAが打ち上げの準備を進めていた木星系探査機「エウロパ・クリッパー」をご紹介しました。NASAの報道によりますと、そのエウロパ・クリッパーが、一昨日の日本時間10月15日午前1時6分に打ち上げられました。探査機を搭載したスペースX社のファルコンヘビーロケットが米・フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられ、無事に木星系へ向けて旅立ったそうです(上の写真です。注1)。おめでとうございます!
(以下に8月5日の本ブログ記事を再掲載させていただきます)
 果たしてエウロパには生命が存在するのでしょうか?それを明らかにすべく、米国NASAは本年10月10日に無人探査機「エウロパ・クリッパー」(上の写真です。NASAホームページから引用させていただきました)を打ち上げる予定です。エウロパ・クリッパーは、2030年に木星系に到着した後、4年間にわたって木星を周回し、その途中でエウロパに 49 回接近観測(フライバイ)を行い、9 基の強力な科学観測装置群を用いて、エウロパが生命棲息可能な環境である可能性を調査するそうです(注2)。
 ブログ主はバクテリアなどの微生物であれば、エウロパに存在するのではないかと考えています。人間が肉眼で視認できるくらい大きな生物は難しいかもしれません。なぜなら酸素を代謝する呼吸器系を持った生物でないと目に見えるくらいのサイズに大型化することは難しいのだそうです(地球の生物がそうだったのです)。ところが面白いことにエウロパ表面の大気には酸素が存在するそうなのです。存在するといっても地球の大気の10億分の1という薄い薄い大気です。これは人間の日常感覚では存在しないのと同じです。この薄い酸素の大気はエウロパ表面の氷に宇宙空間から降り注ぐ強い放射線が氷を水素と酸素に分解することから生ずるのだそうです。生成した酸素は少しづつ氷の下の内部海に取り込まれていくかもしれず、長い時間の中で内部海の生物に酸素を供給するかもしれず、その場合肉眼で見えるくらいの大型の生物が誕生するかもしれません。もちろん、そこまでは期待できないという見方もあります。いずれにせよエウロパ・クリッパーの無事な打ち上げと5年後のエウロパ到着を祈りたいと思います。
(注1)https://www.nasa.gov/news-release/liftoff-nasas-europa-clipper-sails-toward-ocean-moon-of-jupiter/ 上の写真もこちらから引用させていただきました。
(注2)http://planetary.jp/Europa-Clipper/mission-description.html

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