博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

遥かなる「オモテナシ」

2022年11月24日 | 宇宙開発・天文
 報道によりますと、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の月着陸実証機「オモテナシ」の通信が途絶えて、月面への硬着陸を断念したということです。オモテナシとは、Outstanding Moon exploration Technologies demonstrated by Nano Semi-Hard Impactoの頭文字をつなげた名称だそうで、直訳すると「超小型半硬質インパクターによって実証される、飛びぬけた月探査技術」となるそうです。インパクターとは、月面に衝突することを厭わない形式(軟着陸の反対で硬着陸とも言います)で着陸する月探査機のことです。「オモテナシ」は、NASAが11月16日に、半世紀ぶりに打ち上げた月周回大型有人宇宙船アルテミス1号(今回は無人試験飛行)に相乗りして月軌道へ向かったのでした。オモテナシは重さ12.6キログラムの小包サイズの小型探査機(上はイラストで、下の写真は実機です)で、様々な工学実験を行う予定でした。ところがアルテミス1号から分離後に、不運なことに電源の太陽電池がある側が陰になったため電力の供給が途絶え制御できなくなり月着陸を断念することになったそうです。残念なことですが、これで旅の終わりという訳ではないそうです。オモテナシは月近傍を通過し太陽を公転する人工惑星になったのです。JAXAの発表では、来年3月頃、太陽電池が太陽側に回ると見られており、制御が取り戻せた場合、深宇宙での放射線環境測定などの工学実験を行える可能性があるそうで、引き続き復旧に取り組むそうです。ぜひオモテナシの復活を期待したいです。

(注)上のイラスト、下の写真、オモテナシの情報はJAXAのホームページから引用させていただきました。
 ⇒ https://www.isas.jaxa.jp/home/omotenashi/index.html

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