一部の州でいよいよ始まった
アメリカ合衆国大統領選挙、
近年稀に見る接戦も
直前にアメリカ北東部沿岸を襲ったハリケーン・サンディへの対応で好感を持たれ
現職の民主党候補オバマが有利か?なんて言われてるけど
日本経済にとってはドル高円安に向かうと言われる
共和党のロムニー候補の方が有難い?
とまるでアメリカ大統領選挙にはこの二人して立候補しておらず
両者の一騎打ちと思われてるけれど
この投票用紙を見ていただきたい、
現職のオバマの下にはロムニーじゃない名前が!
そう、この二人以外にも泡沫候補、
日本で言う羽柴誠三秀吉みたいな嬉しがりのおっさんがアメリカにもいるんですな。
リバタリアン党 ゲーリー・E・ジョンソン
アメリカ緑の党 ジル・スタイン
憲法党 ヴァージル・グード
公正党 ロッキー・アンダーソン
等々
ただ、アメリカの大統領選というのは選挙人を選ぶ間接選挙。
これらの小政党では538名の大統領選挙人を揃えられない、
州によっては選挙人を立てていない、いや全ての州で選挙人を立ててるのは二大政党だけ。
即ち、アメリカ緑の党のジル・スタインに投票したくとも
自分の州には選挙人が立っていないから投票出来ない、
ってのがザラにあるんですな。
これ地方選挙じゃなく、大統領を選ぶ全国選挙なんですけど。
それ以前に、過半数の270人の選挙人を立ててない候補もいる、
って事は完全に当選の可能性が無い、
日本スマイル党のマック赤坂並の売名行為ですな。
日本の公職選挙法では、こんな泡沫候補でも
マスコミは基本的には全員平等に、少なくとも名前は伝えなければいけないし
政見放送なんかで言いたい事言えたりするんだけど、
アメリカではほぼ無視ですな。
リバタリアン党とかは党員が30人近くいて
一応党大会で正副大統領候補を選出してるんだけど
大統領候補のゲーリー・E・ジョンソンがオバマとロムニーの討論会に呼ばれたって話は聞いた事がない。
この人実は元ニューメキシコ州知事であり
ドクター中松なんかより遥かに政治的バックボーンがあるんだけど。
1992年の大統領選では無所属のロス・ペローなるおんじゃんが何故か人気を集め
一時は世論調査でトップに立ち
「すわっ、二大政党時代の終焉か?!」
なんて言われたけど、結局は撤退してるしなあ。