「ハゲタカⅣグリード」が文庫化されると小躍りしてたら、
その前のⅢ「レッドゾーン」を読んでない事に気付き、
昨日の山科までの移動中に一気に読了した!
日本最大の自動車メーカー「アカマ自動車」(トヨタ自動車がモデル)を、
謎の中国人が乗っ取りを仕掛け、
ってストーリー。
映画「ハゲタカ」の原作の筈だったんだけど、
途中でリーマンショックが発生してしまい、実際の経済状況とマッチしなくなった為、
脚本を大幅手直し、映画とは相当違う内容となってますな。
舞台は上海・北京・ニューヨーク、更には山口県赤間市(愛知県豊田市をモデルとした架空の都市)
と移るんだけど、そこと並び中小企業の町として東大阪が出てくるんですな。
高井田の技術系の中小企業で、布施の駅前で焼鳥で一杯飲んで、家は西堤と、
いったい読者の何パーセントがピンと来てるんやろ?とニヤっとしてしまった。
作者の真山仁さんが大阪出身なので主人公の鷲津政彦が船場の生まれだったりするんだけど
さすがに「西堤て!リアル過ぎ」とつっこんでもうたわ!ジモッティ以外では絶対無理な設定ですな。
裏の裏の裏の裏のと攻守入れ替わり二十転、三十転する展開
鷲津政彦が今回はなんと、ホワイトナイトに!
なんだけどラスト1ページで赤間側がまさかの逆転1本と獲ったり、
読者側も最後まで油断めさるるな!