《解説編》意味がわかると怖い話２３１３ 「インターホン」

語り手である妹がインターホンを見る前後で、
姉が帰ってこない理由が変化している。

インターホンを見る前は、
語り手を含めた家族はただただ大人しい姉が帰ってこないことを心配するあまり理由・原因は二の次になっており、
警察は事件や事故よりも家出と考えている
という感じで、姉の失踪原因は不明だった。

しかし、インターホンを見た、最後の文ではハッキリと
『誘拐事件』
といっている。

つまり、妹がインターホンで見た、
暗い背景の為、とっさに理解できなかった状況というのは、
「まさしく姉が連れ去られる瞬間」
だった。

設定としては、
「不審者に追われながらもどうにか家にたどり着いたが、
　鍵がかかっていた為、必死にインターホンを鳴らしたが、
　唯一在宅していた母が熟睡してしまったが故に
　不審者に追いつかれ、連れ去られてしまった」
というイメージらしい。

ノーベル医学・生理学賞に大隅良典東工大栄誉教授！で「オートファジー」って何？？

えー、今年は発表時間早くない？
去年２０時頃やったやん！

自然科学部門で日本人がノーベル賞を受賞するのはもはや吉例。
なんせ３年連続だもんね、
旧阪神タイガースの優勝なんかよりずっと当たり前になってもた。



受賞理由は「オートファジー」らしい。
大隅良典栄誉教授は事前にかなりお名前が挙がっていたので、
この「オートファジー」の説明も何度か聞いてるんだけど、
未だにさっぱりわかりません。

意味がわかると怖い話２３１３ 「インターホン」

「お姉ちゃん…」
言いながら私は、祈るように指を組んだ。

姉が昨日から帰って来ない、と私が知ったのは、友人宅から帰った今朝のことだった。

内向的で出不精で、いまだに出かける際には必ず行き先を告げる姉の性格を考えると、私達家族にとって異常事態だった。

昨日は、私は友人宅に、母は疲れからうたた寝が本格的な睡眠になり、父は残業で朝帰りとなったため、姉の不在に気づいたのが今朝になったらしい。

だが、年齢が２０歳を超えていることがあり、警察は事件や事故よりも家出と考えていることがひしひしと伝わってきた。

私だけ一先ず帰ってきたのだが、落ち着かない。

ふと、見上げると、インターホンの不在時の来客を告げるランプが光っていた。

何気なく見ていく。
勧誘。宅配便。噂好きの近所のおばさん。

と、急に暗い背景になった。

そのため、その光景が理解できなかったが、事態が飲み込めたと同時に、私は急いで、まだ警察にいるはずの両親に電話をかけた。



だけど、まだ、姉の誘拐事件は解決していない。

《解説編》意味がわかると怖い話２３１２ 「救急救命」

語り手は倒れた男から幽体離脱した霊魂。

本体が息を吹き返したので、元に戻って、
霊魂側は意識を失った。