閑静な住宅地を一台の車が走っている。
やがて突き当たりに来たので曲がる。
その時、光が見えた。
部活帰り、
美紀は仲良し3人組で住宅街を歩いていた。
この道には普段車は来ないので
3人は堂々と道の真ん中を歩いている。
「ってかさ、あの2人が付き合ってたとか、マジありえなくない?」
「ホント。マジリア充爆発しとけよ」
美紀「でもいいな。私も彼氏の1人や2人…」
「美紀はムリムリ」
「そうそう、諦めなさい」
美紀「うわっ、ひっどーい!私だってガンバれば」
「だって美紀だもんねwww」
「うん、美紀だしねwww」
美紀「うわー、2人して。もういいもーんだ」
そういうと美紀はすねるように足を早めた。
「冗談だって。すねんなよぅ」
美紀「ふーんだ」
「嘘だって。美紀は美人なんだからモテるよ」
3人の間は7mほど開いていた。
ようやく美紀が振り返る。
「美紀!!」
美紀「えっ、何?」
2人の所に向かって歩き出そうとした時、
思いっきり転んでしまった。
美紀『イタタタタ。あーもー恥ずかしい。
あれ?2人ともどうしたの?
どこに電話してんの?
えっちょっと2人ともどこ行くのよ!
何があったの!』
やがて2人は美紀が見えない所に行ってしまった。