昨日は、母の5回目の命日でした。
亡くなってから、仏前には毎日生花を欠かさないようにしていました。
近くの小さな八百屋さんのお花が綺麗で、安いので、ずっとそのお店のお花です。
昨年の母の日にフリザーブドフラワーをお供えしてからは、月命日の時にだけ生花を活けるようになりましたが、やはりそのお店のお花を買いに行ってます。
店主は老夫婦で、おばさんはちょっと無愛想なのですが、お花が生き生きしていて、なかなか枯れません。
もう他の商品はまばらで、閉店しそうなのに、お花だけはすごく売れています。
私は、何故かいつもよしもとばななの王国を思い出してしまいます。
一昨日も命日のために、3時半にお店に行ったのですが、土曜日は3時で閉店だったのをすっかり忘れていました。
でも、他のお店で買う気にもなれず、昨日の朝も日曜日は休業日だと知りながらお店の前を通りました。
すると、いつものおばさんが出掛けるところらしく、お店の前に立っています。
思わず車を停めて、声を掛けました。
おばさんは珍しく笑顔で、時間があるからと店内に入れてくれて、お花を売ってくれました。
そして、何も言っていないのに、綺麗なユリの花を「もう萎れそうだから」と言って、おまけしてくれたのです。
このお店に萎れそうな花は、ないのですけどね。
私が初めて母のことや、今日が命日であること、昨日も来たことを話すと、
おばさんは「今度からは、電話してくれたら開けるから」と言ってくれました。
その言葉が思いがけなくて、心に沁みました。