sugger's blog@三宅島

三宅島に移住して18年目になりました。
自然ガイドHitomiが島暮らしのことや三宅島の魅力をお届けします♡

追伸

2006年05月13日 | 三宅島
今回の旅は、様々な障害が次々と訪れて半ば
「もう今回は無理なのかな」と弱気になった事さえありました。

始めはブログでもお話したように、東海汽船のチケットが
予約開始日の4時間後には既にキャンセル待ちから始まり、
コネルートでも当日まで取れるかどうか分からないまま新幹線に
乗って竹芝まで行った事。
三宅島での渡船の空き状況が微妙で探しまわった事。
当日の東海汽船の着く港によって三本岳に上がる日程をぎりぎりまで
思案した事。帰りの船では、到着が通常8時半の所かめりあは
船の大きさが若干小さいので遅れてしまうと帰りの新幹線
(それも名古屋止まりの最終)に間に合わなくなる事など、
悩みは帰路にまで付きまとっていました。
 
実際、船は三宅島を10分遅れで出発できたが、無事に最終の
新幹線に間に合ったのか????聞くところによると、東京湾は
船の往来が激しい為、船舶用の信号の通過が一本遅れてしまうと
到着が30分遅れてしまうと聞いていたので船内でもぎりぎりまで
ハラハラドキドキ!!浦賀水道に入る時点で到着時間が分かるとの
事だったので船内の放送を待つ事に・・・。
神は私達を見捨てることはなかった・・・。 9時20分に竹芝に到着
しますと船内放送があり、Tさんに車で品川まで送ってもらい最終の
新幹線に乗る事ができました。 とさ、チャン!チャン!

結果的に今回の旅では全てにおいて、偶然が重なってすべて
幸運に持っていけた形となりました。

これもみんなの三宅島へ行きたいという執念が不運を覆せたのか?
とてもありがたい出来事ばかりでした。
全てに感謝!!!         
コメント (2)
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さようなら三宅島・・・

2006年05月13日 | 三宅島

いよいよ帰路に・・・。
 港には、某ショップのMちゃんと社長(会えなかったが)が、元スタッフで今は
ダイビングショップを経営しているK氏と私が三宅にいた頃から通ってらっしゃる
ダイバーさんがファンダイブ後わざわざ港送りに来て下さいました。
(本当に嬉しかったです、ありがとうございました。)

肝心の船は前日、定刻時間より1時間も出船が遅れて竹芝到着が10時だった
そうだが、何とか9時半までに入港してくれないと最終の新幹線(名古屋止まり)に
間に合わない・・・。
結局、出発は10分ほど遅れたがこのまま行くとなんとか間に合いそう。

以前、この航路を走っていた「すとれちあ」は離岸する時に「ほたるのひかり」が
鳴っていたのですが、「かめりあ」はなし。船を見送る時、よくショップのみんなと
紙テープを船と岸側で切れるまで持って見送ったっけな(笑)
いつも岸側で見送る側だったので、やっぱり船に乗って見送られる側は寂しいもんだな。

どんどん遠ざかっていく三宅島をみていると、この6年間の様々な思いが
あふれてきて涙が止まりませんでした。

「黒潮が作り出す濃紺の海に深緑の山、真っ青な空に真っ白な雲!」
これが私の中での三宅島の景色で、今は所々「灰色」の地域もあったが、
この2日間島を巡ってみて、完全復興に向けて島は確実に前進している
強く感じました。心配していたガスの影響もほとんど無く、島にいる間は一度も
マスクを装着する事もなかったし、鼻につくほどの硫黄の臭いを感じる事も
ありませんでした。
もっとたくさんの人に島へ足を運んでもらえ、今までのような気軽に来れる
活気ある島に戻る日を楽しみに私達もこちらで頑張っていこう!とより決意した
旅となりました。

今の私に出来る事は、自分が見てきた「今の三宅島の現状」を伝える事と
「島の魅力」をたくさんの人に知ってもらう為に話す事。
学校の多くの学生達に今回の旅を通して感じた事や見た事を伝えていこうと思います

最後に一緒に行ったYちゃん、Jさん、Tさん、MにK、KくんにTちゃんにK。
本当に楽しく思い出に残る旅になりましたね。島のみなさんも本当にありがとう!
 三宅島のみんなと近い将来、一緒に過ごせるように私達も頑張ります!
ではまた夏以降に会いましょう。

それまでさようなら、三宅島!

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復興2年目の三宅島 2日目 その②

2006年05月13日 | 三宅島


もっと奥に入っていくと、いつもは行かないそうだが今回は特別にいい景色が
見られるポイントがあるという事でへ連れて行ってもらえました。
そこからは、すぐ近くにある「大路池」を山から見下す光景が広がってました。

大路池は約2000年前の水蒸気爆発でできた火口跡で伊豆諸島最大の湖なのです。
湖畔から眺める景色しか知らなかったのですが、こうやって見るのもまた違った
大路池のイメージでいいものです。
しかし山は、やはり噴火以降「山枯れ」が進行していてここからでも確認できました。
未だ出ている火山ガスによっても少し山枯れがあるようですが、何とか持ちこたえて
欲しいものです・・・。

1時間ほど森を散策し、アカコッコ館に戻って視聴覚棟で水浴びやエサを食べに
来る鳥たちを観察していると、さらにミヤケコゲラヤマガラが訪れてくれました。

室内の双眼鏡で観察していると、水浴びをしたコゲラが体の皮膚と羽の間に
空気を入れていつもはスリムなのに、ぷっくりとふくらんでいました。
とても可愛かったです。
館内には生前アカッコッコ館の環境教育顧問であった故ジャック・T・モイヤー先生
遺品と写真が飾られていました。

いつもフィールドで着ていたウエットスーツの「MOYER」の文字に思わず
寂しい気持ちにまってしまいました。
1952年に三本岳が米軍の爆撃訓練場になるとの事で、今もなお生息している
 カンムリウミスズメ(国の天然記念物)の絶滅を保護する為、当時の米大統領に
直訴しその計画を中止にさせた偉大な方なのです。
残念ながら、2004年の避難中に亡くなられました。三宅島にとって大切な偉人を
失ってしまいました。いつも明るく、子供たちに三宅の自然を孫の代まで
残していく為の環境教育を行ってらっしゃいました。
いつまでも島の人たちの心の中でモイヤー先生は生き続けている事と思います・・・。

「アカコッコ館」を出て近くにある「長太郎池」に向かいました。

ここは初心者向けのシュノーケリングポイントのひとつでフィッシュウォッチングが
楽しめます♪

これも噴火でできた天然のプールで、このように潮の干満によって海水が出入りします。
ここにはチョウチョウオやニシキベラなどの様々な魚と20種類以上のサンゴなどが
生息しています。(もう少し潮が引くと、溶岩で完全に囲われているのが分かります)

そうこうしているうちに、三本岳に上がっていた釣りチームが帰港するとの事で
民宿へ戻ることに。釣果はこの2日間で前回お話したように、50弱のメジナ2匹に
無数のイスズミ(全てリリース)に40cm程のカンパチが釣れたそうな。
地磯では40cmオーバーのメジナにメアジ数10匹、ムロアジ数匹、40弱のニザダイ
(サンノジ)などが釣れたようです。 宅急便で送る荷物をまとめて魚達も一緒に自宅行き。

私達は午後の船で竹芝へ向かうことに。

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