火曜日の夜に以前「ハマのヤマガラ、島のヤマガラ」という講義でお世話になった
藤田さんのnightレクチャー。
自然ガイドキュルルのスキルアップ講座の一環です
2011年の講義ではまだ学会発表されていない研究結果もあったので、公には出来なかったが、
今回は学会で発表されたもの。今回も興味深いお話がたくさんありました!!
2000年の噴火を機に、三宅島全体の緑の50~60%が消失してしまったが、物理的に住処を
失った鳥たちの行方もだんだん分かって来ました。
三宅島で留鳥して暮らしていたオーストンヤマガラたちの生息数が45%減だったが、彼らは
なんと今までヤマガラの生息記録がなかった友島である式根島に移住していたことが分かった。
伊豆諸島には本土のヤマガラの亜種が3種類生息しています。
伊豆大島⇒亜種ヤマガラ
利島、新島、神津島⇒ナミエヤマガラ
三宅島、御蔵島、八丈島⇒オーストンヤマガラ
今までは式根島にヤマガラは生息していなかったが、2000年の三宅島噴火で生息場所が
半減したのち、三宅島で暮らしていたオーストンヤマガラは式根島へ移り住んでいたのです
DNA解析で分かりました。
しかも、伊豆諸島南部のオーストンヤマガラでも、三宅島と御蔵島は酷似する遺伝子を
持っていたが、八丈島は全く違う遺伝子を持っていたとのことで、八丈島のオーストン
ヤマガラは独自の進化を遂げているようです
三宅島のすぐ上にある神津島ではなく、新規参入として式根島を選んだオーストンヤマガラ。
今後、三宅島でオーストンヤマガラが増えるとすれば、式根に行ったヤマガラが戻って来る
のではなく、現在島で暮らしているヤマガラの子孫が増えていく方が妥当だろうとの事でした。
そして、今は生息している式根島のオーストンヤマガラも小さな島では絶滅する可能性も
十分にあるとのことなので、今後も継続したモニタリングが必要ですね
島のヤマガラたちはうまく棲み分けているのですね
またガイドとしての引き出しが増えたわ
藤田さん、興味深いお話をどうもありがとうございましたm(_ _)m