もっと奥に入っていくと、いつもは行かないそうだが今回は特別にいい景色が
見られるポイントがあるという事でへ連れて行ってもらえました。
そこからは、すぐ近くにある「大路池」を山から見下す光景が広がってました。
大路池は約2000年前の水蒸気爆発でできた火口跡で伊豆諸島最大の湖なのです。
湖畔から眺める景色しか知らなかったのですが、こうやって見るのもまた違った
大路池のイメージでいいものです。
しかし山は、やはり噴火以降「山枯れ」が進行していてここからでも確認できました。
未だ出ている火山ガスによっても少し山枯れがあるようですが、何とか持ちこたえて
欲しいものです・・・。
1時間ほど森を散策し、アカコッコ館に戻って視聴覚棟で水浴びやエサを食べに
来る鳥たちを観察していると、さらにミヤケコゲラやヤマガラが訪れてくれました。
室内の双眼鏡で観察していると、水浴びをしたコゲラが体の皮膚と羽の間に
空気を入れていつもはスリムなのに、ぷっくりとふくらんでいました。
とても可愛かったです。
館内には生前アカッコッコ館の環境教育顧問であった故ジャック・T・モイヤー先生の
遺品と写真が飾られていました。

いつもフィールドで着ていたウエットスーツの「MOYER」の文字に思わず
寂しい気持ちにまってしまいました。
1952年に三本岳が米軍の爆撃訓練場になるとの事で、今もなお生息している
カンムリウミスズメ(国の天然記念物)の絶滅を保護する為、当時の米大統領に
直訴しその計画を中止にさせた偉大な方なのです。
残念ながら、2004年の避難中に亡くなられました。三宅島にとって大切な偉人を
失ってしまいました。いつも明るく、子供たちに三宅の自然を孫の代まで
残していく為の環境教育を行ってらっしゃいました。
いつまでも島の人たちの心の中でモイヤー先生は生き続けている事と思います・・・。
「アカコッコ館」を出て近くにある「長太郎池」に向かいました。
ここは初心者向けのシュノーケリングポイントのひとつでフィッシュウォッチングが
楽しめます♪

これも噴火でできた天然のプールで、このように潮の干満によって海水が出入りします。
ここにはチョウチョウオやニシキベラなどの様々な魚と20種類以上のサンゴなどが
生息しています。(もう少し潮が引くと、溶岩で完全に囲われているのが分かります)
そうこうしているうちに、三本岳に上がっていた釣りチームが帰港するとの事で
民宿へ戻ることに。釣果はこの2日間で前回お話したように、50弱のメジナ2匹に
無数のイスズミ(全てリリース)に40cm程のカンパチが釣れたそうな。
地磯では40cmオーバーのメジナにメアジ数10匹、ムロアジ数匹、40弱のニザダイ
(サンノジ)などが釣れたようです。 宅急便で送る荷物をまとめて魚達も一緒に自宅行き。
私達は午後の船で竹芝へ向かうことに。