めぞん・ど・とぷ

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アメリカの没落、プーチンの高笑い

2008年01月27日 | プーチン
週刊誌の記事から拾った主要国の世界ランキング――

ロシア  :1位、1位、3位
アメリカ :3位、5位、10位
中国   :6位、17位、1位
イギリス :4位、31位、19位
日本   : - 、 - 、2位
サウジアラビア :2位、4位、30位

さて、何のランキングでしょう?

答えは、左から、原油生産量、天然ガス埋蔵量、外貨準備高

驚きました
プーチンに代わってからのロシアの躍進を裏付けるランキングではありませんか。
特に注目すべきは『外貨準備高』で、これは日本が世界1位を長らく保ってきたところ、昨年中国に抜かれたばかりでニュースになりましたが、その後ろをロシアが迫ってきて、もしかしたらあと1~2年で抜かれるかもしれません。

プーチンの展開した"資源外交"の成果といっていいでしょう。

一方で、このところ旗色が悪いのはアメリカ。
例のサブプライム・ローン問題とやらで、大手金融機関上位3社だけで12兆円の損失が発生したということで、トップのクビが次々と飛びました。
政府による財政出動、中央銀行の緊急利下げなど、矢継ぎ早に手を打っていますが、危機が収束に向かうどころか、世界同時株安の連鎖が始まりました。

皮肉なことに対岸の火事と決め込んだ日本の市場が一番の株安に見舞われています。

うがった見方としては、これはアメリカの没落の始まりであり、防衛も経済もアメリカに依存する日本が真っ先に世界中の投資家から見放されてるというわけね。

東西冷戦の『負け組』だったはずのロシアと中国が『勝ち組』に転換し、
『勝ち組』筆頭のアメリカが一転して『負け組』に…なんてことに。
今回、改めて気付いたのですが、かつての『負け組』イギリスの復調も金融改革だけではなく、北海油田など資源の裏付けがあったればこそ、なのですね。

もう一つ興味深いのは、石油もガスもふんだんにあるロシア経済は、安い労働力でのし上がる中国よりも先行きの見通しが明るいということです。
中国では労働環境が劣悪で、公害による健康被害や、賃金未払いが多いとかで、改善が急務とされています。でも、労働者の待遇を良くしたら国際競争力の劣化が明らかとなるので、痛しかゆしというところではないでしょうか。

その点、資源保有国のロシアは世界的な資源高を背景に、磐石な備えを蓄えているようです。一説によると、すでに中国の協力を得て、石油代金の決済をルーブル建てに切り替える準備も始めているようです。そうなると、『ドル』は完全に基軸通貨としての立場を失い、アメリカの世界独占に終止符が打たれるということでしょうか。

おそるべし、ロシア。

なんだかプーチンの高笑いが聞こえてくるようではありませんか。

とぷーちん