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プーチン

2007年10月07日 | プーチン
プーチンに注目しています。

もちろん、ロシアのプーチン大統領のことです。

『強権』、『冷酷』、『陰謀』―プーチンのイメージにまつわるキーワードといえば、
こんなところでしょうか。これに付け加えるなら『愛国者』?

国外での評判と比べて、ロシア国内での人気はすごいらしいですね。
イメージも悪くないらしいです。支持率70%だそうですから。

なんといっても、国内の経済を回復させ、ロシア国民に自信を持たせ、元気にさせた、ということで政治手腕を発揮したことは間違いないわけで、
それが高い支持率の源なんでしょうね。

一方で、国外の、特にジャーナリズムの世界での評判は最悪。
無理もありません。ロシアでは1999年から2006年までに128人のジャーナリストが死亡・もしくは行方不明となっているそうですから。

死亡者の代表例はアンナ・ポリトコフスカヤさん。チェチェン戦争を追っていたジャーナリストで、ちょうど1年前の本日10月7日に、モスクワの自宅アパートで暗殺されました。

ジャーナリストではないけど、昨年の11月に死んだリトビネンコさんも有名。
元連邦保安局の職員で、イギリスに亡命してプーチン政権を批判していた人です。
死亡原因とされている放射能物質ポロニウムを食事に混合した、とされる主犯格の人物を、イギリスの警察当局が特定しているにもかかわらず、ロシア政府は身柄引き渡しを拒否して、英露間の外交問題に発展しています。
この事件にからんだやりとりというのは、007のスパイ小説よりリアルでスリリング。

そおいえば、先日のウクライナ議会選では、かろうじて親欧米派が勝ちましたが、
親ロシア陣営による不正な集計操作で、あやうく逆転寸前だったようです。
親欧米派のユーシェンコ大統領といえば、イケメンだったのが、毒を盛られてすごい形相に変形させられながらも、頑張ってる政治家というイメージで語られることの多い人ですが、この人の命を狙う勢力の背後にプーチンの影が見え隠れする、というのは衆目の一致するところ。

私がプーチンという政治家に注目したのも、ウクライナの作家アンドレイ・クルコフの小説を読んだことがきっかけでした。
ペンギンの憂鬱』、『大統領の最後の恋』、どちらにもプーチンの名前は登場します。

先日の報道では、プーチンが12月の下院選挙に出馬するようで、「統一ロシア」の党首になる可能性が出てきた、首相就任も否定しなかった、とかで大騒ぎ。
来春の大統領退任後も”プーチン体制”を維持することだけは確実のようです。

そもそも”プーチン”なる名前、もともとは”ラスプーチン”という名前だったのを、ご先祖が嫌って改名したらしいです。
『陰謀』とか『策略』のイメージがつきまとう宿命にある人なのかもしれません。

この人の動向を見ていると、自分自身が世界史の現場に立ち会っているような、ある意味で昂揚した気分になるから不思議。
当分、目が離せそうにありません。

とぷーちん 

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