海に落ちる夕陽を撮ろうとM6を持ってぶらり出かけた。
藤沢で海と並走するR134に入ったとたん渋滞のドツボにはまる。
江の島を抜ければ空くだろうの予想は軽く裏切られ、
鎌倉・逗子・葉山まで渋滞は続く。
江の島・鎌倉は団体客が列をなして歩いていた。
かの有名な「珊瑚礁」のテラス席も満杯で、
彼らは渋滞の車を眺め、ぼくらはテラス席の女子を眺める。
そこに割って入る緑の江ノ電がガッタンガッタンと行く。
ブルーノートが流れる気だるい店の窓際で、
夕日に染まるビル群を見ながらジントニックを飲む。
傍らで紫煙をくゆらすのはキャバクラのあざみちゃん。
なんて経験なら、あるようなないような、
一度くらいは海の夕陽Versionもしとけばよかった。
最後にたどり着いたのは横須賀港、もう8時半を回っていた。
夜の横須賀は好きだよ。
危ういところと健全さが相まって独特の雰囲気が流れてる。
ロナルド・レーガンが帰ってくるまでは穏やかな横須賀、
そうだ夜景を撮ろうと思いついてひらめいた。
あそこにしよ。
屋外駐車場の隅っこの目立たないところに車を停めた。
ぐるりと回りは高い塀の上にフェンスが張りめぐらされ、
カメラスポットなんてどこにもない。
そこがいいのさ。
一眼レフでは撮れないがレンズが伸縮するコンデジならOK、
フェンスのアミにM6のレンズを突っ込んで撮る離れわざ。
高台から見る夜の横須賀港は眩しくて美しい。
クレーンに鉄塔、
大きな像の耳アンテナもあった
昼間はたいしたことないけどね、
夜になると輝きを放つ横須賀港。
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