睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

ATM車と左足・・・深く胸に刻んだ結果オーライ

2019-03-15 08:30:00 | 車とパーツと昔日


その昔に母が乗っていた510ブルーバードの画像は
ネットの拾い物。色もこの色、ネズミ色。
その頃の自分は中学生になったばかりの紅顔の微少年だった。




ぼくを助手席に乗せ八王子の荒井呉服店(ユーミン実家)に行く途中、
舗装されていない悪路の野猿街道で510の前輪を右の側溝に落した。

横向きに狭い道をふさいだ510を助けるために数人の
ドライバーが車を降りて駆け付けてくれた。

3人がかりで前輪を持ち上げ車の向きを変えようとしたとき、
突然510が前に動きだし、同時におじさんの怒声が響いた。
年配のおじさんが青い顔をして山肌と車のあいだに立ち、
両手で510のボンネットを押さえていた。

何事もなく済んだのは本当に幸いだった。
なにせ助っ人を車で轢きそうになったのだから。
平身低頭であやまる母におじさんは優しい言葉をかけて
くれたらしく、車に戻った母はそっと涙をふいた。

この出来事はぼくの胸に深く深く刻み込まれた。

橋本五差路でタイヤから煙が出て慌てたのは
サイドブレーキを解除しないで走ったため。
510ブルーバードには何かと思い出が残っている。

初めてオートマ車に乗ったのは19歳になったばかりのころ、
先輩の奥方から電話がきて・・・、
酔っぱらいでごった返す大衆酒場に先輩を迎えにいった。

泥酔状態の先輩はろれつの回らない声で

「おまえ...普通免許もってるよな?」
「うん、普通免許に書き換えた」
「よしっ、これに乗れっ」

先輩が指をさしたのは白の40系マークⅡで、
車の中を覗くとT型シフトレバーのATM車!
うそぉ、おれオートマ乗ったことがない。

先輩はすでに助手席でふんぞりかえっている。
おれは狼狽をかくしながらハンドルを握った。
とにかく「D」と「R」だけでいいんだ。

そう自分に言い聞かせながらシフトレバーをDマークに
合せおそるおそる発進した。
5速M/TとEgブレーキに慣れきっている足はさぞかし
困惑しただろう、信号で止まるのが冷や汗もんだった。

ブレーキ効きすぎ!

その度に左足がCペダルを探してばだばた騒ぐ。
なんとか先輩の家まで送り届け、車庫入れも完了したが
簡単と云われたATMがあんなに難しいとは思わなかった。

ところがいまは、
7速ATMに慣れきって左足はもうどうでもよくなったw
ごめんな、ぼくの左足。
でも、左膝の故障を思えば、これで結果オーライなのだ。

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今日は書道教室なのに
春眠に暁を覚えて二度寝した
ぶったるんでる。

喝を入れながら
今日を入れとあと2回を大事にしよ
立つ鳥なんちゃらで。






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