睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

散文:風の吹くまま6尺暮らし

2020-06-10 15:16:16 | ひびつれづれ
6/9月齢17.4の居待月

みずしらずのひとだけど
そこにいるだけでいい
motivationの源かもしれない
味の素

ステロイドを吸入するとすこしおちつく
気道に絡みつく網の目のようなスモークが
いちまいづづ剥がれて融けてゆく
airの通り道

子規の句集は厚木の書庫にある
ここにないことを悔やみながら
子規とは違うことに悠然とする
爆発のない浸潤

風太郎氏の本はⅠとⅢの巻末に索引あり
Ⅱに索引はない、3冊通しで買えとか。

Ⅰ)十代~四十代
Ⅱ)五十代~七十代
Ⅲ)七十三歳~百二十一歳



巻頭の言葉:一たび生を受け滅せぬもののあるべきか
幸若舞「敦盛(あつもり)」は織田信長の十八番
(人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり)


天気jpを見ると午後の風は南南西11m@品川、
マンションのルーフバルコニーは体感15mくらいで
物干し台を倒される前に倒しておこうか迷うところ。

でもさ、
いまのぼくはナマコみたいな軟体動物で瞬発力がない、
重いものを持てないから、炭酸水のフタを開けるのに
プライヤーを持つ。


6尺生活に慣れてきたからムダなことはしない。
想像に任せて物干し台は倒したことにしよう、
珈琲を淹れたつもりで生茶を飲む。

風になぎ倒されたビオラは低く地を這い北を向く、
こんな風景どこかで見た。
嗚呼あれは山の斜面いっぱいに群生するススキだ。

伊豆から箱根に行くときだから十国峠あたりかな...、
場所はうろ覚えだが、強風に翻弄され波うつススキは
野球フアンがつくる大きなウエーブみたいに見えた。
風はすごかったけど、
風に負けないススキはしたたかにしなやか。

あれを真似すればいいんだね
わずかなチカラは余力に残し
風の吹くまま6尺暮らし。





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