睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

8/15は終戦記念日

2010-08-05 06:29:08 | 時事・世相・昭和~令和






昭和20年(1945)8月14日、
時の政府はポツダム宣言を受諾し、翌8月15日正午、天皇陛下みずからの
ラジオ放送(玉音放送)により、日本が米・英・中・ソの連合国に無条件降伏を
したことを国民に知らしめた。
これにより昭和20年8月15日は第二次世界大戦終結の日となった。

晩年の父は遺骨収集のニュースを見るたびに遠い目をして寡黙になった。
命からがら引揚船に乗り、ようやく故国に戻った父は、小部隊中ただ一人の
生き残りを恥じていた。道なき道のジャングルをさまよい、友の亡骸を足蹴に
退路を切り開いたことを、いつまでも、いつまでも悔やんでいた。

アフリカの荒地に地雷除去のボランティアが活躍している。
「象を助けたい一心で活動に参加した」とTVインタビューに応える人の横を、
地雷で片足を失くした現地の人が、地を這いずりながら通り過ぎた。
真実は残酷だ。

終戦の前日、永井荷風と谷崎潤一郎は疎開先の岡山県津山で豪華な
晩餐を食す。戦争末期の終末感にとらわれた二人の文士は今生の名残の
晩餐に牛肉のスキ焼きをたらふく喰らひ、二升の地酒に酔いしれた。

戦後、筆が衰えた荷風は晩年を吝嗇と孤独のうちに過ごし看取る者なく
独死した。「細雪」のベストセラーで意気軒昂な谷崎は、健啖な美食家で
鳴らし、官能的エロスを乱反射させるが如く耽美で妖怪な作品を著わし、
家族に看取られる最後を迎えた。

戦争はさまざまな人の生き様に光となり影となりて寄り添う。





                       懺 悔 (さんげ)

無始(むし)よりこのかた 瞋痴(とんじんち)の煩悩にまつわれて
身と口と意(こころ)とに造るところの もろもろの つみとがを
みな悉(ことごと)く懺悔したてまつる

     我昔所造諸悪業  がしゃくしょぞうしょあくごう
     皆由無始貧瞋痴  かいゆむしとんじんち 
     従身語意之所生  じゅうしんごいししょしょう
     一切我今皆懺悔  いっさいがこんかいさんげ

 
 


 

8月は1年でもっとも忙しい月
風邪ぎみで、だるくて、熱っぽい
セキを我慢してせきこむ状態。

夏休みは12日~16日の5日間
風邪をこじらせてlongvacation
なんて不埒なことを考えている。

露天のイカ焼きを食べ
浴びるほど本を読み
絵の具をぶちまけ極彩色の
奔放なマーブル模様を造りたい。

庭に小さな池を造りメダカとミナミの楽園を、
裏山から水を引いて天然ビオトープもいい。

あ、全部妄想ね。

何事もなく一日が過ぎる幸せ、
平和な日本。




 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿