睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

河川敷に流れる望郷ブルースハープ・魑魅魍魎が棲む処・とげ抜き

2021-06-11 11:40:26 | ひびつれづれ
彼女のお歳を詮索してみた。
書物・遍歴・引用からみると還暦前後のお年頃で
リアルな流行を補完しているのは30代の娘とみた。
二人三脚なら20代~今をカバーできる。

ネットは魑魅魍魎が棲む処、
ゆえにおもしろい。
意図せずにときどき艷やかなお御足を見せてくれる。

ぼくみたいな厭世人はときに衝動に駆られて
闇雲にすべてをほっぽり投げてしまうが、
この人は取っておこうと思える奇特な人。
どこか同じ故郷の匂ひがする。


一斉清掃の草刈りからひと月がたち、緑の萌え葉に
おおわれた広い河川敷に風に揺られ漂うように
ブルースハープの音色が聞こえてきた。

高く低く聞こえる音を探すようにあたりを見渡すと
学生服のままコンクリートの橋脚に向かい立つ若い
娘の背中が見えた。

ショートカットの髪を逆立てながら風に負けず
風に音を載せるように果敢に吹いている。

ぼくはかなり離れたところから彼女を見ていた。
声をかけるでなし、褒めるでなし、
けっして上手とはいえない音色を追いかけていた。

「ふるさと」か、
まだ若い彼女の一生懸命さが伝わってきた。
ぼくも故郷を探しているんだよ
あの家はもうないけど
記憶の断片をいまも拾い集めている。

加川良「こもりうた」のイントロをきいていたら
ふいによみがえった相模川の河川敷でのこと。
彼女はもう社会人になっただろうか。

年々歳々想い出は遠ざかるが
脳裏にはしっかり刻まれている
なにかのきっかけでふいに現れる。





小指のトゲがまだ残っていた
キーボードを打つたびにちくっ
相変わらずとげ抜きはない。

トゲは小さな痛みをいつも
抱えてるぼくに合ってるわ、
なんてこと云わずにAmazonで
高~いとげ抜きポチろう。


また明日
Have a nice day!





晴れの日も、雨の日も、明日がくるさ ・ 加川良「こもりうた」
夕焼けの空とビルなんでこんなにきれいなんだろう、ぼーっと見つめているとうるっときた。(齢のせいじゃないよ、感動力と云ってくれ)3ヶ月前くらいに知人の依頼で業界紙に寄稿したら、今日の......



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