ここ数日読んでいる資料本にどっぷり浸って鬱っぽい。
フラットに戻そうとあがけば後ろから首根っこをつかまれる。
まいったね。
小説を読めなくなって久しいがドキュメントや論文は読む。
評伝に浮かぶ人間像をトレースするために関連する分野の
本をあれこれあさりながら、ため息ふたつ。
いま流れてのは加川良のCD「偶成」から「こもりうた」、
なんだろね、
衝動的に加川良を聴きたくてたまらないときがある。
アタマの中をこの唄だけがENDLESSに流れている。
いつだか、
どうしても思いだせないあの唄の歌詞を知りたくて、
山の家に「偶成」のレコードを取りに行った。
胸に抱えて戻ってきたらライナーノーツが入ってない!
あのときの目の前真っ暗な気分。
レコードプレイヤーを持ってないから聴くこともできない。
それでAmazonで「偶成」のCDを買った。
1.偶成
2.こがらし・えれじい
3.夕焼けトンボ
4.靴ひもむすんで
5.鎮静剤
6.こもりうた
7.下宿屋
8.白い家
9.コオロギ
10.親愛なるQに捧ぐ
昭和47年4月20日 モウリスタジオ録音
サポートメンバー
piano:今井裕・渡辺勝・細野晴臣
Steel G.:駒沢祐城
Dobro:駒沢祐城
Fiddle:武川雅寛
A.G.:中川イサト
E.G.:伊藤銀次
Chorus:村上律・若林純夫・大瀧詠一・岩井宏
Dr.:松本隆
E.B.:細野晴臣
Strlings Arr.:吉野金治
今見ると錚々たるサポートメンバーだね。
昭和47年(1972年)、46年前の彼等はまだ無名musicianで
熱狂的コアなファンに支えられたstreet-fighterだった。
渋谷ジャン・ジャンが懐かしい。
加川良 「こもりうた」
お天道さまがぼくを
さそってくれた
なつかしい唄を
ささやいてくれた
耳もとかすめて通る
そよ風を見た
風が唄う時 心はゆらぐ
僕は さすらいの児
気ままな 風さ
だから そう僕は
さすらいの児でいよう
悲しいことを いっぱい
背中にしょって 小さな
小さな唄を 片手にもって
聞かせてあげようか
風の便りを
僕は君に唄う どこへ行こうと
僕は さすらいの児
気ままな 風さ
だから そう僕は
さすらいの児でいよう
心の中にまで
北風が吹かぬよう
いつか君の涙
風がぬぐってくれるよ
それでも さすらいの児
思い出しておくれ
それでも さすらいの児
忘れないでおくれ
僕は さすらいの児
気ままな 風さ
だから そう僕は
さすらいの児でいよう
加川良 「下宿屋」
加川良 「コオロギ」
加川良「親愛なるQに捧ぐ」
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子守唄をうたえない親父達のために/高田渡・加川良・中川イサト・中川五郎・村上律/弾き語りカバー
高田渡は2005年に加川良は去年4月に逝った。
世に何かを残せる人はいつまでも人の記憶に残る。
こんな雰囲気の曲を歌っていたような記憶があります
私はクラシックギターを習っていたので伴奏を手伝わされました
ちょっと幼くて未熟な青春時代を思い出します
甘酸っぱく、底抜けに明るい日々だった気がします
ありがとうございました
50年近く経っても色褪せずいつも慰めてくれる。
自分にとって普遍なる楽曲をいくつ持てるか、
それってなにか人生の厚みのような気がする。
底抜けに明るかった頃の唄は不思議と思いだせない。
なにもかもバラ色の時に聞く唄は過ぎ去り日の空蝉の
ようなものかもしれない。