昨日の東洋大・柏原の激走に酔った余韻も冷めやらぬ今朝、
「山上り偏重に疑問の声」のニュースを目にした。
http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010010301000261.html
記事引用
山上り偏重に疑問の声も 区間割りの再検討が必要? 86回の歴史を誇る箱根駅伝はことしも
名物「山上り」の5区で大逆転劇が演じられた。高低差860メートル以上を駆け上る天下の険は
10区間最長の23・4キロ。首位と4分26秒差をひっくり返した東洋大のエース柏原竜二の激走
は称賛するしかないが、総合力を問われる駅伝で全体の勝負に占める割合が山上りに偏重しす
ぎと疑問の声も出ている。
かつて花の2区で沸かせた早大の渡辺康幸監督は「山を爆走したチームがほぼ優勝。
それが最近の箱根になっている」とエース区間の意義低下を嘆き、早大OBの瀬古利彦氏も
「1~4区はもういらないんじゃないの」と冗談めかして言う。
これに対し、東洋大の佐藤尚コーチは「“柏原包囲網”でまた区間変更したら不公平」と警戒した。
背景には世界で戦えるマラソン選手の育成と強化を目的に、2006年の第82回大会から4区が
短縮され、5区を2・5キロ延ばした変更がある。それ以降、5区で逆転しての往路優勝は5年
連続となり、総合優勝を左右する傾向も強まった。
関東学生陸上連盟の青葉昌幸会長は区間割りの再検討について「現状では考えていない」と
話すものの、「最優秀選手が山上りの選手ばかりなのはちょっと… 」と本音も。
5区山登りは「山を制す者は箱根駅伝を制す」と云われる箱根駅伝のハイライト、
ここに類まれなスーパーヒーロー柏原が東洋大に現れたとたん、これだよ。
柏原が早稲田・順天堂・中央などの歴代名門校に出現したならどうなんだ?
瀬古にしても陸連会長にしても、こんなみっともないコメントは出さないだろう。
陸連にしても距離変更ウンヌンは身勝手なたわごと。
2006年に5区の距離を2.5キロ伸ばしたのはマラソン選手の強化育成のためにと
陸連自らがしたことで、いまさら柏原包囲網のために元に戻すとは言語道断、
責められるべきは各大学指導者の奢りと怠慢とだと思う。
早稲田の渡辺監督の云う「花の2区」は偏重ではないのか?
過去の20人抜きや今年の10人抜きの2区は偏重区間じゃないのか、
2区だけは何でもありか?
ここ数年の今井氏の活躍や去年の柏原に具現された「山の神」ヒーロー
現象をいち早く見抜き、「華麗な5区」に適する人材を発掘し、育て、
監督自らがニューヒーローを登場させよ!
選手にギアを切り替えろと言う前に、オノレのギアを切り替えればいい、
箱根の風を捉える嗅覚を磨け、渡辺監督よ、文句を言うのはそれからだ。
「箱根駅伝」と箱根の冠をつけたのは5区の山登りと6区の山下りがあってこそ、
これがなければただの大学駅伝にすぎない。
ひとはいつも箱根路にヒーローを求めている。
柏原はよくやった、見事だった。
去年に引き続き自己が持つ区間記録を更新したのだから文句のつけどころがない。
東洋大学だからこそ、のびのびと、すくすくと有言実行を背景に活躍できたと推察するが
他の選手も柏原に劣らず平均した力量があったから復路も安定した走りで大手町の
ゴールにトップで飛び込んできた。東洋大学のみなさん2連覇おめでとう。
「箱根駅伝「山上り偏重」を感じる?」のアンケート
アンケート結果は「偏重を感じない」が大勢を占めている。
みんなのコメントがいい、ぜひ一読されたし。
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ただしタイミングが悪いですね。
記者も早稲田の渡辺、瀬古氏ということで言質をとったのでしょうが、
柏原選手が卒業して再考するということでないと批判を受けるでしょうね。
渡辺氏も負けた原因を5区にあると曲解されるような云い方は出場校の
現役監督として不適切でしょう。
タイミングに関しては同意しますが、柏原選手が卒業したら再考するは
更なる批判を受けるように思います。マラソン選手強化のために5区の
距離を変更した陸連の意図が、一選手の動向で左右されるのもまた
おかしなものです。
何事も批判はあって然るべきなので、陸連も長期展望に立ち箱根駅伝の
長い歴史と、箱根を走る選手を守るべく対処してほしいと願います。