睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

夢の枕と月の本

2020-10-01 09:30:00 | 散文うたかたの記
この雲の裏に月がいる



Amazon宅配はハンコ不用なので荷物は宅配ボックスに直行、
このコロナ禍に顔を合せないですむのはWin-Winの関係かも。

Amazonで大塚英良著「文学者掃苔録図書館」単行本をポチった。
(※掃苔(そうたい)とは墓の苔を掃き清めることから墓参り指す)
この本は著者が20年をかけ小説家や詩人たち250人の墓を訪ね、
めぐる思いを綴った文学散歩の記録になっている。
(巻末にはこれまで訪れた1000件の文人墓地一覧を収録 )

去年の7月に島倉千代子さんの墓所を偶然見つけた。
品川散歩の途中で抜け道らしきところを歩いて遭遇した。
大井町散歩では高村智恵子さんの「レモン哀歌」の石碑を
見つけた。

ワンコじゃないんだから夜中にほっつき歩いて棒ならぬ
墓石をみつけるより、文人の墓参りにいこうと思った。
さほど長くないと思うぼくの残日録がこのブログなら、
墓参りの顛末を書くのもわるくないと思った。


深夜3時すぎにベランダにでたら雨が降っていた。
雨音を立てない小ぬか雨にガーデンチェアが濡れていた。
知らずに腰掛けて・・・心の中でOh-Noと叫んだ。

ここからそう遠くない高層マンション最上階の部屋は今夜も
明かりが点いている。ぼくと生活サイクルがほぼ同じなので、
ぼくが勝手に隣人と称し親近感を持っている。

あの明かりを見るたびに、よしもう少しやるかとか、
4時になると消えるからそれまで付き合うよ・・・なんてね。
ひそかにエールを送っている。

横1列のフロアごと点灯しているのはIT関係もしくは株屋かな、
そんなオフィスビルを眺めていると東京暮らしを実感する、
厚木の片田舎に高層ビルはないし、道路に街灯もなし。

ないないづくしの環境に慣れるとそれが当たり前に思えて、
品川にきてしばらくは毎晩ルーフバルコニーから夜景を眺めて
いたのに、いまはたまに見るだけ。

ぼくの部屋の小さなベランダで満足している。
両手に余るモノはいらないと
「足るを知る」を自然に会得したみたいだ。


わ、寝落ちした
首根っこを夢につかまれて
夢からはやく醒めたいおれ
そうはさせじと夢
連なる小さな部屋の窓に
ぼくを通り過ぎていった
わんこやにゃんこがいる
千衣子もいた

机につっぷして腕と肩がいたい
たぶん顔が変形してるだろ
それもよしな朝は雨が降っている

4時間もねちゃったよ
おはよ
とりあえず更新。





散文:ながれるまま月の本
   眠りにつく前の布団のなかですーはーすーはーするしたからってどうなるもんじゃないけど呼気のながさを数えたり あの人すごいなあ名前忘れたけ......






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