睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

風の通り道とコンビーフ・昨夜の十六夜の月と夕焼け

2019-08-17 08:07:17 | 散文うたかたの記
十六夜の月




ここ数日の強風が収まった。
ベランダのドアを開けているときに、
洋間のドア下に付く回転ロックを忘れるとたいへんだ、
ひとたび突風が吹けば大音量でドアがバタンと閉まる。

これがけっこうな音で背筋がびくっとして思わず立ち上がる。
このときにリビングの窓が開いていると一瞬で突風が吹き抜け、
ルーフバルコニーに置いたガーデンチェアをひっくり返す。

ここの強風にびゅーやひゅるひゅるはない。
バッやババッの建物にぶつかる大きな音が多く、
連続のババッがくるとたまに突風が生じる。

空バケツをほっぽりなげ
椅子を倒し
テーブルを引きずる。

慣れない当初はあわてふためいたけど今は大丈夫、
やば気なときは満タンに水を入れた100均バケツを
イスやテーブルの上に置いておく。

この地はマンションを中心に半径350mくらいは
高層ビルがひとつもない不思議スポット。
都心に近いのに普通の民家や下町風情が残っている。
特に西側は富士山が見られる予想外のオマケ付き。

半径の外はぐるりと高層ビルが建っているから、
ここは開発からすっぽり取り残された感がする。
大崎みたいにこれから開発されるのかもしれないが。

ここを気にいってるからあと2年半は変化なく、
新聞紙を丸めて「そのままーっ」て叫びたい。

競輪・競馬はとんとご無沙汰している
もうあの人混みには入れない
首都高でときおり馬運車を見る。

ニンゲンより値が張る名だたるサラブレッド
地方落ちからコンビーフになるサラブレッド
馬も人もそれぞれの道を歩むけど、
ニンゲンはコンビーフにならないだけまし

そう思って
今日の37℃を乗り切ろう
山の家にいく。


風の通り道といえば
20年ほど前に秩父の古民家風民宿に泊まった
案内された宿の部屋で撮ったぼくの写真は
上半身の左側が透けて後ろの障子が写っていた
こんな不可解な写真が、
山の家のどこかにあるかも知れない。





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