睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

沈みゆく太陽・・・空はまだ青い・雨上がりの夜景・9年前の奇跡の東京脱出

2020-03-11 19:33:07 | ひびつれづれ
西の空に沈む太陽、空はまだ青く、西陽をあびる富士山。



晴れと曇りがせめぎ合うような今日は太陽の勝ち。
落日の時間はたいてい厚い曇が集まっている西の空が、
今日はすんなりと沈みゆく太陽を見せてくれた。


おかげで富士山もくっきり撮れた。



昨日の夜景はきれいだった。
夕方の強い通り雨のあとまだ降っていた雨が
20時をすぎてぱたっとやんだ。

暗い夜空に群青色の空が広がるのを見ていた。
高層ビルが輝いて見える。
雨上がりはいいな。

天王洲アイル



六本木方面、右側の大きなマンションの左横にヒルズがちょこっと見える。


大崎ゲートシティ、ビルとビルの間を走る新幹線。



昼間はこんな感じ


遅くまで明かりが灯る住友不動産ビル

夜の魔法がとけた昼間の高層ビル群


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あの震災からもう9年経つのか、まだ9年か。
あの日はツレがお台場のビックサイトにいて展示会の真っ最中、
近くのビルから炎が上がり、千葉の石油コンビナートに真っ黒な
煙りが立ち昇ったと、緊張した声で電話があった。

ぐずぐずしてると津波がくる、すぐ車に乗れと怒鳴った。
ビックサイトはもろ海の上、2の津波で生死にかかわり、
50㎝の津波でも今夜中に帰ってこれないと思った。

ツレは駐車場まで駆けていき、そのままガラガラの首都高に
乗った。途中パトカー3台くらいに最寄りのインターで降りる
ようにマイクで指示されたが、OKサインしただけで直進。

首都高湾岸線の東京湾トンネルと1号羽田線を無事に通過、
海の中と海沿いはいつ津波が来るかとドキドキしたと。
そして環状線から3号渋谷線へ、渋谷駅近辺は帰宅を早めた
人たちでごった返していたそうだ。

用賀料金所はETCのみ通過可能、東京ゲートも難なくクリア、
これは首都高・東名に規制が張られる前のわずかな時間に
全線通過できたおかげで、いつもより早く帰ってこれた。
大袈裟に云うと奇跡の東京脱出だったのだ。

携帯はつなぎっぱなしでぼくもリアル東京脱出に加担して、
今さらながら、パトカーの警官に...指示を無視してごめん。


9年たって初めて書いた。
あの時は想像を超える惨状を見て、身内の東京脱出など
とうてい書ける心境ではなかった。
今も苦労している震災の被災者を思うと胸が痛い
謹んで亡くなられた方々のご冥福を祈る。
そして忘れない。





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