水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

2015年7月24日発行/北海道漁協系統通信6097号

2015-07-24 17:13:40 | 系統通信
北見・宗谷管内組合長会が道に支援を要請
低気圧によるホタテ被害の漁場造成、調査、稚貝放流

平成27年度全国JF共済担当者研修会
歯舞漁協が40年以上続く全戸訪問の成果を実践報告
年金力つけるクイズの演習で顧客対応スキルアップ

道漁連が「昆布異物混入防止キャンペーン」
2種類の啓発ポスターを作成・配付し注意促す

ロシア200海里水域でサケ・マス流し網漁船が拿捕・連行

中央水試恒例の一般公開を開催
地曳き網体験・見学ツアーなど多数のイベントを実施
「理科に対する興味を持って欲しい」野俣場長語る

札幌チカホで海難防止啓発イベント
31日まで強調運動展開、ライフジャケットの試着など

道地方独法評価委員会・試験研究部会 野俣水産研究本部長が研究成果をプレゼン

2015-07-24 17:03:40 | ニュース

 道地方独法評価委員会の平成27年度第2回試験研究部会が23日、道総研プラザ1階セミナー室で開かれ、水産研究本部の野俣洋本部長が研究成果のプレゼンテーションを行った。
 研究推進項目は26年度研究成果として①ホッケ資源の回復に向けた資源管理を実施(中央水試、稚内水試、網走水試)②海洋深層水を利用して最高級ウニを作る(中央水試・重点研究)③臭みを消して道産ホッケの付加価値を高める(中央水試・戦略研究)、第1期中期計画の成果として④ほたてがいの生産を支える技術試験(水産研究本部・受託研究、重点研究)⑤「マナマコ資源管理支援システム」の開発、第2期中期の成果として⑥二枚貝等養殖産業の構築に向けた技術開発の推進の6課題。
 野俣本部長は、ホッケの資源管理について「2012年から2015年まで漁獲努力量を3割程度削減した結果、親魚量の下げ止まりを確認し資源の崩壊を食い止めた。シミュレーションを行政に示し、今後も自主規制を続けることで資源回復につなげたい」と述べた。

道内沖底の現状と課題 道機船連の全員協議会

2015-07-24 09:36:33 | ニュース

 道機船連(山田邦雄会長)の平成27年度全員協議会が23日午後1時30分からポールスター札幌で開かれ、会員の沖底船主やメーカー関係者ら100人が出席して26年度・27年度上半期水揚げ状況、TAC消化、ロシア生産状況、当面の課題と方策、ロシアと韓国市場情報、販売事業の取組などついて報告を受け、全底連・富岡啓二会長の講演を聞いた。
 その中で、26年度の道内沖底の漁獲数量は、ホッケ、イカナゴなどの減少で前年の2割減の16万トン余りとなったが、漁獲金額はスケソウ、ホッケの魚価が好転し平均単価が前年比3割アップのキロ106円と持ち直し、直近5年間では最高の同2割増の171億円となった。スケソウの魚価(キロ66円)は国内生産量とすり身在庫の減少、すり身価格の上昇が続いていることが要因で、ホッケは3年目を迎える道北系群の自主規制と全道的な不漁で魚価がキロ161円と高騰した。
 27年上半期(1~6月)は、スケソウ魚価が前年比16%上昇し、ホッケは生産量が半減、高級魚と話題になるほど魚価(キロ213円、74%増)が上昇している。全道にみると総漁獲量は6万7千トンでほぼ前年並み、スケソウの漁獲量増加(14%)と魚価上昇で、金額的には76億円(15%増)となっている。
 当面の課題では、道内沖底漁船の現存36隻中、船齢25年以上が10隻あり、この更新が早急に必要とされた。いわゆる新世丸事業以来の新造船は20隻を数え、平均船齢は15年余と比較的若いが、残る16隻の代船建造が求められる。