水産北海道ブログ

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「お魚殖やす植樹運動」植樹行事2019  150人が参加し、令和の時代、新たな植樹の一歩踏み出す

2019-06-06 15:40:07 | ニュース

 道女性連、道漁連ら漁協系統各連が主催する「お魚殖やす植樹運動」の植樹行事が、3日午前10時30分から当別町道民の森・神居尻地区内の「水源の森」で開催され、恒例の植樹に150人が参加した。植樹のあと、平成25〜29年度に植樹した場所を回り、生育状況を確認した。

 開会に当たり、今隆道漁連副会長(環境本部長)が「昭和63(1988)年に運動が始まって32年を経過し、植樹本数は117万本に達した。この道民の森には平成10年から植樹しているが、100年前の自然の浜を取り戻すまで、道半ばであり、継続したい。令和に元号が変わり、新しい出発点の植樹をいっしょにやりましょう」と挨拶した。

 次いで國分豊子道女性連会長が「このお魚殖やす植樹運動は昨年、30周年を迎え、新たな気持ちで全道のJF女性部が結束してがんばろうと誓い合った。100年前の自然の浜をめざし、皆さんの協力に感謝しながら一歩ずつ進んでいきたい」と挨拶した。

 続いて浦島浩史道水産林務部次長が「道は全国初の条例を制定し、植樹・育樹に力を入れている。5月11日には北海道植樹の日・育樹の日制定を記念した、北海道木育フェスタのオープニングセレモニーを行い、10月17日には植樹祭・育樹祭を開催する。豊かな海づくりにつながる植樹に共に頑張りましょう」、苗木を供給する道森連の阿部徹会長が「森と川、海の連携が大切で、JF女性連は食育、植樹、貯蓄に力を入れているとお聞きし、これからも各地の森林組合を通じてしっかり苗木の供給を行いたい。どうか息の長い運動を祈念する」と述べ、「森は海の恋人」と呼びかけた。

当別町森林組合による植樹指導を受けた参加者はさっそく軍手、長靴姿で、スコップを使い、苗木750本(ミズナラ、イタヤ、ニレ各250本)の植樹に汗を流した。渡島管内漁協組合長会の上見孝男会長が「なかなか皆さんと植樹する機会がなく、本日は本当にうれしい」と挨拶して植樹を終えた。

右から阿部道森連会長、今環境本部長、國分女性連会長


第1回「浜のおかあさんマルシェ」大盛況 連日500人が詰めかけ、19品目を完売

2019-06-06 15:37:50 | ニュース

 水産物消費拡大と女性部活動をPRする第1回「浜のおかあさんマルシェ」が6月1、2の両日、札幌市中心街の新たなスポット、札幌創世スクエアHTBエントランスホールで開催され、連日500人の来場客が詰めかけ、32品の加工製品のうち、19品が売り切れ完売となった。

マルシェには、JF女性連の國分豊子会長はじめ全道各地区会長が参加、事務局の信漁連、道水産林務部の職員(ハマドンナ)も応援。事前に告知としてテレビCM、番組(イチオシなど)でのPRのほか、新聞折込チラシ(約20万枚)を札幌市内のJR沿線、地下鉄沿線に配布した。

その効果もあって、マルシェ会場は正午の開店前から長蛇の列が並び、来場客は1日500人にのぼった。コンブなど海藻類、ホッキ、ホタテ、サケ、ワカサギ、ウニなどの製品がずらりと並び、サケフレークや各種ラーメン、うどん、カレーのほか昆布のつゆ、しょうゆなども好評だった。JF女性部は、お客の注文をテキパキとさばき、楽しく会話しながら水産物の美味しさ、ヘルシーさをPRした。

 事務局の信漁連では「予想以上に客の入りが良く、驚いている。JF女性連も手応えを感じ、毎年開催できるよう張り切っている」と初の試みの成功を喜んでいる。


「石狩湾系ニシン」平成30(2018)年度漁期まとめ 2008年以降の高い水準続く、3年魚が来遊遅れ

2019-06-06 15:35:20 | ニュース

 道総研中央水試はこのほど「石狩湾系ニシン」平成30(2018)年度漁期の漁海況、資源動向などの総括を調査結果に基づきまとめた。昨秋から今年4月末までの石狩湾系ニシンの漁獲量は1,854㌧で、前年度に比べ74%と減少したが、一昨年の2016年度と同程度を維持し「2008年度以降の高い水準の範囲内」と評価している。主群は4年魚(2015年級)、5年魚(2014年級)が中心となったが、期待された3年魚(2016年級)は来遊遅れで、漁獲が伸びなかったが現時点で「豊度は高い」と判断している。

 漁獲状況は、小樽市など後志沿岸,石狩市沿岸ではいずれも前年を下回ったが、沖合域の混獲(沖底、えびこぎ、沖刺し)では前年を上回った。留萌・宗谷でも近年では多い41㌧の漁獲があった。

 漁獲物の年齢構成(尾数)は、4年魚が40%、5年魚が35%、次いで3年魚が12%となり、全漁獲尾数は前年度の69%にとどまった。3年魚が少なく、5年魚の比率が高かったことから、平均体重は294gと前年度(276g)よりも大型だった。

 漁期は、今シーズンは2月上旬以降に漁獲が急増し、2月上旬〜中旬にピークを迎え、3月に入っても例年より多くの漁獲があった。石狩湾漁協石狩支所は3月10日をもって操業を切り上げた。1月に漁獲がなかったのは、メスの卵巣の成熟の遅れが考えられ、漁期を通じて5年魚、4年魚主体で来遊し、各年級の来遊が後にずれた。結果的に3年魚の来遊も3月中旬以降となり、漁獲は予想したほど多くなかった。しかし、石狩湾漁協石狩支所の切り上げ後にニシンの大量来遊の情報も寄せられ、漁期終了後にも産卵来遊が続いていた可能性を指摘している。

 漁海況は、漁期1か月前の12月の水温が高かったため、高水温がニシンの成熟の遅れに影響を与えていた可能性がある。

 資源状態と来漁期の見通しは、 今後の来遊を支える2016、2017年級は稚魚調査で多く採集され、来遊が遅れた3年魚の豊度も高いと考えられる。


道水産関係人事異動(6月1日付) 水産林務部長に中田食産業振興監、山口胆振振興局長が釧路へ

2019-06-06 15:32:31 | ニュース

 道は鈴木新知事のもと、6月1日付で令和最初の人事異動を発令した。水産関係の部長次長級では、幡宮輝雄水産林務部長が退職し、中田克哉経済部食産業振興監が新部長に就任、山口修司胆振総合振興局長が釧路総合振興局長に横滑りする。道立漁業研修所の松永靖所長が退職し、後任に喜多正広水産振興課漁場事業担当課長が昇任する。道総研のさけます・内水面水試副場長に芹田雅浩総合政策部政策局研究法人室参事が昇任する。

 本庁課長級では、黒澤政之水産林務部総務課長が議会事務局次長に昇任、後任に渡辺敦司総合政策部法人室参事(道総研研究本部経営企画部副部長)を充てる。水産振興課漁場事業担当課長には飯田哲也水産経営課水産支援担当課長、その後任に津久井潤渡島総合振興局産業振興部長が就任する。佐々木剛水産経営課水産食品担当課長は檜山振興局産業振興部地域産業担当部長に出て、その後任に竹内賢一道総研水産研究本部総務部長が就く。刀禰浩漁業管理課指導取締担当課長は退職し、後任には古村龍次漁業管理課許認可グループ主幹が昇任する

 また、渡島総合振興局産業振興部長には近藤将基水産林務部総務課水産企画グループ主幹が昇任し、道総研水産研究本部総務部長には飯田憲和桧山振興局産業振興部地域産業担当部長が就任。道総研釧路水試の小山国夫総務部長が退職し、後任には松枝直一水産林務部総務課政策調整グループ主幹が昇任する。