道女性連、道漁連ら漁協系統各連が主催する「お魚殖やす植樹運動」の植樹行事が、3日午前10時30分から当別町道民の森・神居尻地区内の「水源の森」で開催され、恒例の植樹に150人が参加した。植樹のあと、平成25〜29年度に植樹した場所を回り、生育状況を確認した。
開会に当たり、今隆道漁連副会長(環境本部長)が「昭和63(1988)年に運動が始まって32年を経過し、植樹本数は117万本に達した。この道民の森には平成10年から植樹しているが、100年前の自然の浜を取り戻すまで、道半ばであり、継続したい。令和に元号が変わり、新しい出発点の植樹をいっしょにやりましょう」と挨拶した。
次いで國分豊子道女性連会長が「このお魚殖やす植樹運動は昨年、30周年を迎え、新たな気持ちで全道のJF女性部が結束してがんばろうと誓い合った。100年前の自然の浜をめざし、皆さんの協力に感謝しながら一歩ずつ進んでいきたい」と挨拶した。
続いて浦島浩史道水産林務部次長が「道は全国初の条例を制定し、植樹・育樹に力を入れている。5月11日には北海道植樹の日・育樹の日制定を記念した、北海道木育フェスタのオープニングセレモニーを行い、10月17日には植樹祭・育樹祭を開催する。豊かな海づくりにつながる植樹に共に頑張りましょう」、苗木を供給する道森連の阿部徹会長が「森と川、海の連携が大切で、JF女性連は食育、植樹、貯蓄に力を入れているとお聞きし、これからも各地の森林組合を通じてしっかり苗木の供給を行いたい。どうか息の長い運動を祈念する」と述べ、「森は海の恋人」と呼びかけた。
当別町森林組合による植樹指導を受けた参加者はさっそく軍手、長靴姿で、スコップを使い、苗木750本(ミズナラ、イタヤ、ニレ各250本)の植樹に汗を流した。渡島管内漁協組合長会の上見孝男会長が「なかなか皆さんと植樹する機会がなく、本日は本当にうれしい」と挨拶して植樹を終えた。
右から阿部道森連会長、今環境本部長、國分女性連会長