受付風景、相談シートに書き込む参加者 道、研修所の相談コーナーも盛況だった
道漁業就業者支援協議会(阿部国雄会長)は、2月22(土)午後からホテルライフォート札幌で「北海道漁業就業支援フェア2025inさっぽろ」を開催し、漁業の志願者34人が来場。漁業就業支援フェアは東京、函館でも同時開催され、札幌への事前予約、東京からのオンライン参加を含め49人が応募し新記録となった。
事務局によると、全道ファミリーマート240店舗にチラシを置き、SNSでのPRにも力を入れた。その結果、札幌会場の来場者は10代が8人(高校生含む)、20代が6人、30代が8人と若手が3分の2を占め、40代以上も60代まで12人が来場した。
今回の出展者は漁業団体30ブース、相談時間は午後0時〜16時まで。受付は来場者多数で相談シートが不足するほど盛況だった。志願者と出展者とのマッチング確認は漁協を通じ道漁業就業者支援協議会(事務局・道水産会)に提出する。会場には道水産林務部、道立漁業研修所が相談コーナーを設け、事務局が来場者への受付、案内を担当し、大型ディスプレイで実際の漁業の様子を紹介、事前申込者を対象にオンラインブースを3つ用意した。
浜からは小樽管内の石狩湾、東しゃこたん、古宇郡、寿都町、島牧、渡島管内から松前さくら、上磯郡、戸井、胆振管内から室蘭、日高管内からひだか、えりも、北見管内から雄武、宗谷管内から船泊、利尻、留萌管内から北るもい、新星マリンといった漁協が出展し、定置網、ホタテ養殖、刺し網、エビかご、コンブ養殖、ツブかご、ナマコ桁網、ウニ、底建て網など多様な沿岸漁業の担い手を求めた。
マッチングできた人は、3月7日までに漁協から協議会に報告する。短期間の漁業体験を経て指導漁業者のもと現地での実施研修を受ける。
道水産林務部水産経営課によると、道内の新規就業者は毎年150人前後いるが、離職率が高く、新年度はPR強化、ミスマッチ回避、定着強化(受入漁業者向けのセミナー)に取り組む。
協議会の分析では、寿都町で22年間に30人が雇用型の研修を通じて新規就業したが、うち27人は町外の在住者で、現在でも9人が漁業に従事(組合員)し定着率は3割という。
熱心にお目当ての出展者と話す参加者 各ブースを回る道水産会の山口副会長