道は食の輸出拡大戦略に基づき、道産食品の輸出状況を公表しているが、平成30年の水産物・水産加工品の輸出動向は624億円で前年比16.4%、88億円の増加となった。6月4日の道議会水産林務委員会(三好雅委員長)で道水産林務部の遠藤俊充水産局長が報告した。
主な品目では、ホタテ貝が399億円と73億円・22.4%の大幅な伸びとなった。平成26年の大型低気圧などの影響により、減産が続いていたホタテ貝の生産回復と、中国向け活ホタテ貝の輸出が伸びた。その他、ナマコが122億円で8億円・7%増。サケ・マスが41億円で6億円・12.8%の減。その他、イワシなどが増加もあり、全体的に水産物・水産加工品の輸出が増加した。
輸出拡大のための対策としては、主要ナ輸出品目の生産回復と安定化を図るため、災害に強い漁場づくりや養殖技術の改良・普及に努めるとともに、対米・EU-HACCP認定取得の促進、輸出先国や品目の拡大、北海道ブランドの浸透を図るための各種施策を実施した。