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秋サケ来遊予測1,990万尾と前年実績比13%増、4年魚に期待か

2020-06-20 22:16:56 | ニュース

 道総研さけます・内水面水試は、このほど今年の本道沿岸における秋サケの来遊(河川そ上も含む)が前年実績に比べ13%増の1,990万尾と予測した。

 6月19日開催の道連合海区漁業調整委員会(安藤善則会長)で発表される予定だったが、新型コロナウイルス感染防止対策で書面での議決となった。同委員会では「令和2年度さけ・ます人工ふ化放流計画」の諮問に対し原案通り道知事に答申した。

 同水試さけます資源部が発表した資料によると、令和元年度の本道への秋サケ来遊は、1,756万尾と前年度比76%にとどまり、平成以降最も少なかった平成29年(1,737万尾)に次ぐ少ない量となった。予測に対する実績は57%で、予測を大きく下回った理由は、近年のシブリングの関係(同じ年生まれの3(4)年魚の数に対する4(5)年魚の数の関係)が大きく変化したことによるが、その原因は明らかになっていない。

 年齢別の来遊数は、4年魚(平成27年生まれ)は878万尾で平成以降2番目に少ない一方で、3年魚(平成28年生まれ)は280万尾と平成以降で9番目に多い値だった。

 時期別では、前期が908万尾(前年対比104%)、中期が736万尾(同60%)、後期が113万尾(同53%)と、中後期が前年を下回った。

 令和元年の平均目回りは3.32㎏で、前年の3.04㎏から増加し、過去10ヵ年の平均値の93%まで回復した。

 各海区への来遊状況は、日本海を除き前年を下回った。年齢別では来遊の主群である4年魚、5年魚が少なく、各海区とも過去10ヵ年では1番目から3番目に少ない来遊数だった。ただし日本海の4年魚だけは過去10ヵ年の平均的な来遊数となった。3年魚はオホーツク、えりも以西、日本海で過去10ヵ年において1番目または2番目に多い来遊数となった。

 今年の来遊予測は、昨年同様シブリング法を基本に行ったが、最近は実際の来遊数が予測を下回る場合が多く、今年の予測ではできるだけ最近のデータを使うとともに、過去3年間における予測値からの外れ度合い(下振れの程度)を考慮して予測値を算出したとしている。

 今年の全道来遊数は1,990万3千尾と予測され、地区別の予測値は次の通り。カッコ内は前年来遊数と前年比。

【オホーツク】▷東部=5,100千尾(4,514千尾、113.0%)▷中部=2,579千尾(2,379千尾、108.4%)▷西部=2,193千尾(1,720千尾、127.5%)▷小計=9,872千尾(8,614千尾、114.6%)

【根室】▷北部=1,754千尾(2,061千尾、85,1%)▷南部=847千尾(782千尾、108.3%)▷小計=2,601千尾(2,843千尾、91.5%)

【えりも以東】▷東部=407千尾(487千尾、83.5%)▷西部=845千尾(923千尾、91.6%)▷小計=1,252千尾(1,410千尾、88.8%)

【えりも以西】▷日高=1,519千尾(1,277千尾、119.0%)▷胆振=744千尾(699千尾、106.5%)▷噴火湾=648千尾(520千尾、124.7%)▷道南=437千尾(241千尾、180.9%)▷小計=3,348千尾(2,737千尾、122.3%)

【日本海】▷北部=886千尾(719千尾、123.4%)▷中部=995千尾(761千尾、130.7%)▷南部=950千尾(478千尾、198.8%)▷小計=2,831千尾(1,957千尾、144.6%)

【道総計】19,903千尾(17,560千尾、113.3%)


19日からコロナ対策のステップ2へ 往来制限を解除

2020-06-20 22:15:13 | ニュース

 道は6月18日、16回目の対策本部を開き、6月1日以降の新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、19日から往来の自粛を解除、イベント開催の上限緩和などステップ2に移行する方針を決めた。

 道は6月以降の新型コロナウイルス感染防止対策の段階的緩和の既定方に沿って、19日から7月9日までをステップ2と位置づけ、接待を伴う飲食店、ライブハウスなどの利用、他都府県、札幌との不要不急の往来について自粛を解除し、イベント等の開催も屋内外1,000人以下(屋内・収容率50%、屋外・十分な間隔)に条件を緩和した。

 鈴木直道知事は記者会見で「社会経済活動を回復するため、今後も自粛を段階的に緩和していく。一方で、第3波にしっかり備える必要がある。3つの密を避けるなど新北海道スタイルを実践し、強い北海道をつくりたい」と述べた。