日本海ニシン刺し網漁は3月に入ってからも水揚げは続き、3月10日現在、前回速報値より377㌧上乗せした1,487㌧に達した。昨年同様、例年より4年魚の来遊が3月にずれ込んでいるが、石狩湾漁協では若齢魚の保護のため、25日で漁を切り上げる見込み。
道水産林務部水産振興課普及指導員がまとめた3月10日現在の水揚げ数量は、後志北部が前年同期と比べ64%の327㌧、石狩管内が同67%の1,124㌧。漁協支所別では、主産地の石狩漁協厚田支所が609㌧(同813㌧)、石狩本所365㌧(同675㌧)、浜益支所151㌧(同195㌧)と豊漁だった昨年と比べ数量は減っているが、現在も水揚げは順調に続いている。小樽市漁協は234㌧、余市郡漁協76㌧、東しゃこたん漁協17㌧。そのほか増毛漁協は37㌧漁獲した。
道総研中央水試が3月9日に実施した小樽地区の漁獲物調査では平均尾叉長が29㎝台で、前回の31㎝よりも小さくなっており、年齢組成も4年魚(17年級)が全体の49%と増え始めている。5年魚(16年級)34%、6年魚(15年級)13%で、メスはすべて成熟していた。