水産北海道ブログ

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「北海道漁業就業支援フェア2021inさっぽろ」 コロナ対策を徹底、11人が来場・6人が指名受ける

2021-03-01 14:21:31 | ニュース

 道漁業就業者支援協議会(川崎一好会長)は、2月27日(土)午後からホテルライフォート札幌で「北海道漁業就業支援フェア2021inさっぽろ」を開催し、道内の若者を中心に11人の志願者が集まった。新型コロナウイルス感染拡大で昨年5月のフェアは中止され、1年ぶりに開催したフェアは、防止対策を徹底する中で、浜からは人手不足を反映しホタテやコンブの養殖、サケ定置、各種刺し網、かご、採介藻漁業など石狩、後志、渡島、胆振、北見、宗谷、留萌管内の12漁協・23団体(ブース)が出展した。面談の結果、6人が指名され、長期研修候補者となった。

 同協議会は、道水産会に事務局を置き、北海道で漁師になりたい人に情報提供し、現地での実地研修などをフォローしている。

 午後1時から開会し、小川智靖事務局長(道水産会常務)が「国内有数の北海道漁業には課題も多いが、人材の育成が一番大事となっている。漁業というやりがいのある仕事を理解し、浜に飛び込んで、新しい担い手の誕生を期待する」と挨拶した。

 次いで、共催する道水産林務部を代表し矢本諭水産経営課長が「本日は本道の漁業を担う有望な人材を求め、全道各地から多くの関係者が参加している。1人でも多くの方が漁業の担い手となり活躍されるよう応援したい」と挨拶した。

 さらに宮本正夫指導専門員が「この場は単なる就職斡旋ではなく、浜で漁師になるための入り口と認識し、できるだけ多くのブースを回ってほしい。漁師になるには地域になじみ、いかに頑張れるが鍵を握る」とアドバイスした。

 来場者はさっそく自分の興味のある漁業のブースを回り、熱心に現場の状況や条件を聞いていた。出展者から指名を受けた来場者は、その後、電話で詳しく互いの意志を確かめ、マッチングがうまく行けば5月から浜で長期研修に入る。雇用型は最長1年間、独立型は同3年間の研修を経て漁師をめざす。


道南太平洋沿岸スケソウ漁獲(2月25日現在) 刺し網2万690㌧、その他を合わせ2万8,260㌧と前年並み

2021-03-01 14:16:39 | ニュース

 道南太平洋の今シーズンの沿岸スケソウ漁は、2月下旬で刺し網漁船がほぼ操業を切り上げた。昨年10月のスタートから薄漁で盛漁期が遅れたが、12月をピークに年明けの1月中も健闘した。2月の水揚げは480㌧弱と低調で、主力の刺し網も終漁を迎えた。累計では、刺し網がなんとか2万㌧を上回ったが、その他を合わせても3万㌧の大台には届かず、不漁だった前年並みの水準にとどまった。

 道水産林務部漁業管理課のまとめによると、道南太平洋の沿岸スケソウ漁獲量2月25日までの累計で、刺し網が2万689㌧、その他が7,571㌧で合計2万8,260㌧となり、ほぼ前年(2万8,195㌧)と同量。刺し網が前年比76%にとどまっているのに対し、その他が791%と大幅に伸びた。管内別では、渡島が1万6,191㌧で同123%。刺し網が1万45㌧・77%、その他が6,145㌧・5794%。胆振が8,203㌧で同90%。刺し網が7,564㌧・88%、その他が639㌧・110%となっている。日高は3,866㌧で同65%。刺し網が3,080㌧・55%、その他が786㌧・291%。

 なお、昨年11月から解禁された日本海の沿岸スケソウ漁獲量は11月48㌧、12月262㌧、1月630㌧で推移し、2月は22日まで127㌧を水揚げし、ほぼ終漁した。累計で1,144㌧と前年最終に比べ66%。TACの消化率55%。後志管内が775㌧で同68%、桧山管内が369㌧で同62%と低調に推移した。