道漁業就業者支援協議会(川崎一好会長)は、2月27日(土)午後からホテルライフォート札幌で「北海道漁業就業支援フェア2021inさっぽろ」を開催し、道内の若者を中心に11人の志願者が集まった。新型コロナウイルス感染拡大で昨年5月のフェアは中止され、1年ぶりに開催したフェアは、防止対策を徹底する中で、浜からは人手不足を反映しホタテやコンブの養殖、サケ定置、各種刺し網、かご、採介藻漁業など石狩、後志、渡島、胆振、北見、宗谷、留萌管内の12漁協・23団体(ブース)が出展した。面談の結果、6人が指名され、長期研修候補者となった。
同協議会は、道水産会に事務局を置き、北海道で漁師になりたい人に情報提供し、現地での実地研修などをフォローしている。
午後1時から開会し、小川智靖事務局長(道水産会常務)が「国内有数の北海道漁業には課題も多いが、人材の育成が一番大事となっている。漁業というやりがいのある仕事を理解し、浜に飛び込んで、新しい担い手の誕生を期待する」と挨拶した。
次いで、共催する道水産林務部を代表し矢本諭水産経営課長が「本日は本道の漁業を担う有望な人材を求め、全道各地から多くの関係者が参加している。1人でも多くの方が漁業の担い手となり活躍されるよう応援したい」と挨拶した。
さらに宮本正夫指導専門員が「この場は単なる就職斡旋ではなく、浜で漁師になるための入り口と認識し、できるだけ多くのブースを回ってほしい。漁師になるには地域になじみ、いかに頑張れるが鍵を握る」とアドバイスした。
来場者はさっそく自分の興味のある漁業のブースを回り、熱心に現場の状況や条件を聞いていた。出展者から指名を受けた来場者は、その後、電話で詳しく互いの意志を確かめ、マッチングがうまく行けば5月から浜で長期研修に入る。雇用型は最長1年間、独立型は同3年間の研修を経て漁師をめざす。