北海道における新型コロナウイルス感染症「緊急事態宣言」発令に伴い、北海道漁協系統通信は、6月8日(火)〜6月18日(金)の期間、週1回の発行(火)に変更させて頂きましたが、「緊急事態宣言」が終了する6月22日(火)から通常の火曜、金曜の週2回発行に戻しますので、よろしくお願いします。
稚内機船の沖合底引き網漁船がロシア警備艇に拿捕
乗組員、船体の早期解放を在札ロシア総領事に要請
農林水産物の輸出拡大関係閣僚会議
輸出戦略のフォローアップ、品目別団体の設立を
輸出促進法を改正し、施設整備や海外での生産支援を
日本海さけ・ます増協が定時総会 濱野会長を再選
相沼内・尻別・余市の3河川で耳石温度標識放流
道漁業環境保全対策本部が令和3年度理事会
洋上発電、放射性廃棄物処分場の建築計画を見据えた取組みを
「お魚殖やす植樹運動推進会議」は今年も書面で
植樹運動開始から今年で34年、昨年実績5,020本
第1回日本海スルメイカ長期漁況予報
来遊量は前年並みでだが、近年平均を上回る見込み
道が道水産業・漁村振興審議会委員1名を募集
13日(日)、漁業経済学会が大会シンポ
2018漁業センサス」沿岸漁業の実態に迫る
漁業経済学会(代表理事・佐野雅昭鹿児島大教授)は6月13日、Zoomを利用したオンラインで開催する。テーマは「2018年度漁業センサスから見る日本の沿岸漁業とセンサス統計の課題」をテーマに5つの報告を受ける。参加申込はfishecono◎gmail.comへ(◎は@に読み替える)。
2018年度漁業センサスの結果分析を踏まえ、日本の沿岸漁業のマクロな実態をあぶり出す。加瀬和俊東京大学名誉教授、佐野鹿児島大教授をコーディネーターに、第1報告「漁業センサスの調査項目・集計項目の特徴と問題点」加瀬和俊、第2報告「沿岸漁船漁業の動向〜階層変化とその就業動向」三木奈都子(水産技術研究所)、第3報告「漁業センサスからみた外国人材の就業動向」佐々木貴文(北海道大学)、第4報告「我が国の漁村地域と漁業管理の現状」西村絵美(水産大学校)、第5報告「海面養殖業の現状と動向」佐野雅昭(鹿児島大学)の各氏が発表する。
道議会水産林務委員会(三好雅委員長)が1日開かれ、紋別沖の漁船海難事故、稚内沖の漁船拿捕に関する報告、新型コロナウイルス感染症による水産業、林業・木材産業への影響について道から報告を受けた後、質疑を交わした。
古村龍次水産局長によると、5月26日午前6時頃、紋別港から北東約23㎞付近で紋別漁協所属の毛ガニかご漁船漁船「第八北幸丸」(9.7㌧)が操業中にネベリスク船籍のカニ運搬船「アムール」(662㌧)が衝突し、船底が見える状態で転覆した。海中に投げ出された船員5名全員をアムールが救出したが、3名の意識がなく、紋別海上保安部所属巡視船「そらち」により負傷者2名、心肺停止状態の3名を紋別港に搬送したが、10時20分頃、3名の死亡が確認された。
5月27日から紋別海上保安部による実況見分、アムールの調査、両船の船長から任意の事情聴取を開始し、28日から国交省・運輸安全委員会による調査が開始された。また、同27日道水産林務部長から各漁協、関係団体にライフジャケットの着用、航行中の安全確認の徹底、海難事故の未然防止に向けた文書を発出した。
新型コロナの水産業への影響は、前年同期と比較して4月までは多くの魚種で価格の回復傾向にあったが、緊急事態宣言後、外食需要が落ち込み、価格が低下している地域、魚種が出ている。直近の聞き取りでは、市場関係者によると全体的に荷動きが悪く、特に外食産業で使われるウニ、カニなどの需要が落ち込み、価格が低下している。漁協によると、外食向け商材の流通停滞、消費地市場の需要低下により、ヒラメ、マツカワなどの鮮魚やカキ、ウニなどの高級品の価格が下落傾向にある。オホーツク海のホタテ本格操業は6月からだが、現時点では昨年と同程度から高い価格で推移している。また漁業関係者が感染し、操業に支障が生じた事例が発生している。古村水産局長は「定期的に調査を実施し、影響などの把握に努めるともに、価格や消費動向を見据え、当初予算で措置した道産水産物の消費喚起に向けた対応などを重点的に実施する」と説明した。
報告を受け、佐々木大介道議(自民、石狩地域)が緊急事態宣言後の対応を質し、古村水産局長は「根室管内のウニや胆振管内のマツカワなどの価格が低下しているため、定期的な調査に加え状況の変化に応じた迅速な調査を行い、必要に応じて漁業経営を支援する実質的な無利子の運転資金の積極的な活用や巣ごもり需要に対応した道産水産物の一層の需要喚起に努める」と答えた。
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