この度、ボート部を引退となりました、4回生の大橋正義です。
まずは、何だかんだと引退まで来られたことにコーチ、卒業された先輩方、後輩のたち、同回のみんなに感謝の思いを伝えたいと思います。
本当にありがとうございました。
これからCOXをしていく後輩に、一度COXから逃げた男の言葉ですが、読んでもらえるとありがたいです。また、ローヤー、マネージャーにもCOXがどんな思いなのかを知ってもらう意味でも読んでいただきたいです。
COXは「脳」です。ローヤーが「体」でマネージャーが「目」で艇という一つの「生き物」であると僕は考えてます。ゆえに「脳」は「体」に指令を送らなければなりません。この指令というのは「言葉」です。この指令を怠るとそれでも艇という生き物なので、「体」はそれぞれで考えて動きます。すると、「脳」は「体」の意図が分からずイライラするし、脳の指令なしで動くものだから脳の存在意義を失って疎外感を感じるし、いざ艇という生き物の徒競走になると、他の艇は足並み揃えて走っていくのに、自分たちはお互いの足を踏んづけあって、それで負ける。そして「脳」は「体」がバラバラに動くから負けたって思うんです。でもこれって「脳」が指令を届けなかったから、こうなったんです。このことに気付くのに僕は最後の大会までかかりました。
では、「脳」は指令を何故怠ったのか、それには、艇の空気を壊したくない、自分の言うことが間違っているんじゃないかという不安、様々なものがあります。これらは本当に怖いです。でもここを乗り越えないと後に待っている苦しみは、負けは本当にもっと辛いんです。だから「脳」には絶えず「言葉」で発信してもらいたいです。「脳」が「言葉」で「体」を制御し、統一していく、この型を意識してください。艇の空気を悪くしたくない、大丈夫、本当に勝ちたいやつは自分のダメなとこを指摘された時に喜ぶものだから、だって自分がまだ成長できるって分かって、尚且つその方法まで説明書付きでもらうみたいなものだから。自分の言うことが間違っているんじゃいかという不安、大丈夫、そんな時は「目」であるマネージャーと話せばいい、一番、艇がよく見れているのは間違いなくマネージャー、そのマネージャーに味方してもらえるなら自信を持って「体」に伝えればいい、それでも間違っていたら、マネージャーと一緒に怒られたらいい、一人の時より絶対気持ちも楽だから。
COXは艇に一人だけ、教えてくれる人は艇の上にはいません。だから絶対にこれといったCOX像はない、自分色のCOX見つけてください。そして、自由な分だけ、深く深く考えてCOXをしてください。最終形が自由な分、それまでの過程が筋が通っていて、周りに認めてもらえるものでなければなりません。頑張ってください。
最期に、3回生のみんなはお世辞抜きで、入賞できる力を持ってます。あとはそれを発揮するだけです。そこが一番難しいけど、頭使って、そして妥協せず、練習に取り組んでください。
2回生のみんなは、3回生がいるうちに、3回生に少しでも近づき、追い越してほしいです。差を縮めるコツは相手と自分の差に目を向けることです。そして、相手と自分の差を冷静に分析しても、絶対に自分が下やと思わないことです。乗艇やエルゴのタイムなんかで、3回生に負けるのを自分で絶対に許さないでください。滋賀教の出る大会は全て無差別級です。フィジカルの差は言い訳にならないと僕は考えています。気持ちで、フィジカルで最初から負けた気にならず、上昇志向で頑張ってください。
マネージャーの二人は、これから持つ艇数も増えて大変かなと思いますが、できる限りクルー1人1人をよく見てあげてください。そして自分たちもしんどくなったら無理せず周りに話してください。人に尽くすというのは、簡単に出来ることじゃないけど、二人はそれが十分過ぎるほど出来る人です。頑張ってください。
めちゃくちゃ長くなってすいません。笑
でも、僕がボート部続けられたのは、八木さん、先輩、同回、後輩みんながいてくれて、ボート部が楽しかったからです。ホンマにやりたいようにやらせてもらって迷惑も沢山かけました。八木さんには病気のことでホンマに心配かけました。先輩には、生意気やったし、態度も悪かったと思います。同回には好き放題暴言も吐いてきました。それを正義やからと受け入れてくれました。後輩には、自分のテンションの浮き沈みで態度がコロコロ変わってなんやこいつってなったと思います。面倒な男でホンマににすいませんでした。そしてホンマにありがとうございました。