にゃんこと黒ラブ

猫達と黒ラブラドール、チワックスとの生活、ラーメン探索、日常について語ります

思い出のユーミン

2019-07-02 13:51:00 | 日常
 
インドネシアからのブロガーさんが
バンドンからスラバヤへ車で10時間かけて
移動してる日記を書かれていた。
高速道路とはいえ大変な移動距離だ。
日本とは明らかに異なる広大な夕日の景色。
 
この「スラバヤ」という文字を見た瞬間
学生時代によく聴いた松任谷由実を思い出した。
たしか「スラバヤ通りの妹へ」という曲名で
1980年頃のユーミンのミニアルバム
水の中のアジアに収録されていた。
どこか切なくて悲しげで
アジアの中の良くも悪くも日本を感じる
よほどのユーミンマニアでないと
この曲は知らないと思う。
 
荒井由実時代から何故かユーミンの楽曲に
興味をもっていた。
流線形とかミスリムとか後に結婚する松任谷正隆
たちと70年代からポップスを築き上げた。
どこか新鮮で斬新で懐かしくて
私はユーミン独特のマイナーコードの暗い曲
が肌に合った。
 
 
 
それと彼女の詩がとても意味深で
単なる恋愛ソングではなくて
20代の若い頃からどうしてあのような
人生経験を積まないとわからないような
人生を達観したかのような情景描写や
心理描写を描けるのか、不思議に感じていた。
 
 
私はこの「悲しいほどお天気」と
「オリーブ」を20前後の一人暮らしの頃
ラジカセからよく聴いたものだ。
 
ジャコビニ彗星の日とか未来は霧の中とかが
流れてくると
狭いアパート暮らしで未来を夢見て
もがいていたころがセンチメンタルに浮かぶ。
 
この2枚のアルバムはユーミン歴史の中で
あまり売れていないアルバムかもしれないが
ユーミン史上名作、傑作の多い楽曲が
たくさん含まれていると私は思っている。
 
 
80年代の前半まで、サーフ&スノウ
昨晩お会いしましょう、パールピアス
ノーサイドあたりまではよく聴いた。
世の中で凄く売れるようになってしまうと
何故か自分の中では冷めつつあった。
 
昭和の終わりころまでが日本は
集団の価値観で世の中が動き
平成に入ってからは
個人の価値観で多様に動き始めたと思う。
政治も経済も学問も音楽も。
 
個性がやけに叫ばれ尊重されるようになった。
古い人間と思われてもいい。
個性が大事だなんて言ってる人に限って
実はボツ個性で中身が何も無かったり
人のモノマネであったりする。
古き良き日本の伝統には
素晴らしき個性が詰まっている。
 
 三十代までは寝ても覚めても
貪るように聴いていた音楽や
貪るように読んでいた本がいくつも
見つけていたものだが
50代の今はもうそんな熱中することもない。
感動することが薄れていくのが加齢と
いうことなのかも知れない。