杉並区に勤務してた頃よく通った。
煮干しの良い香りただよう中華そば。
本家本元の大勝軒である。
東京には大勝軒というお店がたくさんある。
大元は二つかららしい。
一つがデカどんぶりの煮干し系中華そばの
永福町店舗で修行して分家したラーメン屋。
もう一つは池袋の故山岸さんが創業した
つけ麺考案の大勝軒。
漢字も読みも全く同じ。
最後に行ったのが今年の3月末。
4月から転勤が決まっていたので食べおさめ
のつもりで。
昼どきは年がら年中よく並んでいるが
席数が多いので回転がはやい。
やはりここの中華そばは王道かも知れない。
最近、ラーメンからナルトが消えているらしいが
ナルト、メンマ、チャーシュー、ネギの
具のバランスは素晴らしい。
ラーメンの美味しいお店はたいていの場合
メニューはシンプルなことが多い。
しかし、1番安いラーメンが1000円超えと
いうことには抵抗のある人がいる。
ラーメンに1000円以上かけられるか
と言うのである。
私は少しもそうは思わないタイプ。
結局は美味しいと思う、満足する食べ物で
お金の価値に見合うラーメンであれば
2000円でも納得して食べたい。
ここのチャーシュー麺に卵、メンマ付けると
1500円超える。
ここの大勝軒は普通盛りで十分他店の大盛りある。
麺は少し柔らかめで出てくるので
カタ麺で注文するとちょうどいい。
何と言ってもここのスープは煮干し中心に魚介系
の出汁を惜しげもなくしっかりと採ってある。
池袋の大勝軒はつけ麺が美味しく
永福町の大勝軒は中華そばだと思う。
今やラーメンが進化形だなんていわれて
創作料理みたいに具材も新たなものが生まれ
スープも洋食系のものが和風と混在する時代だ。
しかし、何十年もシンプルに変わらぬ味を
頑固に貫き通すラーメンがあってもいい。
ここ大勝軒にはそれを強く感じる。
杉並区井の頭沿線の
浜田山『たんたん亭』と
永福町『大勝軒』には今と変わらぬ味を
この先堅守して欲しい。
必ずやまた足を運ぶ。
たんたん亭『支那そば』大盛り
なんてシンプルで美味しい中華そばだろうか。