すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

角田由紀子弁護士の「セクハラ問題の30年」

2018年06月30日 | 日々思うこと

昨夜のEテレ、ドキュランドへようこそ!みんなのための資本論』を興味深く視聴です。アメリカが人類史上例をみない格差社会であることを気鋭の経済学者のロバート・ライシュが、カリフォルニア大学で行った授業をもとに制作されたドキュメンタリー番組です。

ライシュ氏はクリントン大統領時代に労働長官に抜擢された経済学者で、貧富の差が拡大し続ける社会のあり方を分かりやすく解説で、「経済を動かす中間層が激減したために消費が減退し、政府が負債を抱える悪循環が起きている」などと指摘です。そして“弱者を守る”という信念から現代アメリカ社会に一石を投じる、もうひとつの“白熱教室”でした。

少し眠ってから、深夜のTV朝日「朝まで生テレビ」は『激論!米・朝・中…ド〜する?!日本の針路』で、論客らの徹底討論に朝方まで耳を傾け、サッカー観戦以上に寝不足です。

そして今日は雨上がりの暑い中、東の空に入道雲を見ながら上越市へ、県立看護大学での上越市男女共同参画推進センター委託事業の角田由紀子弁護士の講演会に出席です。折りしも今週は「男女共同参画週間」(6月23日~29日)ですが、糸魚川市での推進事業や推進ポスターも見当たらず“情報の過疎地”を痛感です。

講師の角田弁護士は先ず、4月の財務省官僚によるセクハラ問題にふれ、女性の人権問題であると日本における人権確立の出発点の大日本帝国憲法(明治憲法)に遡ってお話しを進めました。続いて戦後の日本国憲法が、女性を個人として認め、基本的人権を保障しているが、私たちが不充分にしか生かしてこなかった点にふれました。

講演テーマでもある女性の暴力問題では、暴力は人権侵害の最たるもので、今日の女性が直面している問題を凝縮して表していると、「H29男女共同参画白書」より、改正刑法と合わせて指摘です。あっという間に2時間の講義が終了で、ラッキーなことに主催者らの計らいで大学近くの喫茶店でお茶をご一緒することができました。

新幹線の待ち時間の1時間足らずでしたが、来春からの中学校での「道徳」教科の問題点など様ざまなお話しを身近で伺い、とても有意義なひと時でした。

写真は県立看護大学ホールロビーに飾られた「森のささやき」というリスと少女のブロンズ像です。

6時にお店を出てポツポツ雨の中、“生涯学習”の意義を感じながら夜7時半に帰宅です。パソコンに向かい、去る25日に日本記者クラブでの角田弁護士の『セクハラ問題の30年』を視聴です。1989年のセクハラに関する国内最初の訴訟で代理人を務めた角田弁護士、その後「セクハラ」という言葉が浸透し、不法行為として損害賠償請求が行われるようになったが、「性差別が生み出す性暴力であるとの認識が未だに欠けている」と指摘で、性差別を定義し、それを禁じる法が必要と主張です。https://www.youtube.com/watch?v=wicF5muXXbM

県知事選に明け暮れた6月もあっという間に過ぎて、たくさんのコメントなどをお寄せいただき、ありがとうございました。明日から文月7月、体調を整えて夏バテせぬよう元気に過ごしたいと思います。皆さまもどうぞご自愛くださいますよう。