水田(千葉県四街道市)
こんにちは。
自己嫌悪してしまっている人や、
自己啓発したい人に、
「自分を好きになりましょう」
という定番のアドバイスがあります。
これ、私から言わせれば大変に罪作りな言葉だと思います。
最近、自己嫌悪したくなるようなことをかい潜っただけに、
確信が持てました。
まず。
「好きになれば?」とアドバイスする人に、
そもそもの問題がある場合があります。
自己嫌悪して苦しんでいる人に対して、
「ナニ、自分のことも好きになれないわけ?」などと、
どこか軽蔑をもって投げ掛けてしまっている場合があります。
自己嫌悪している人は自分を攻撃する言葉に敏感ですから、
どこか見下したようなニュアンスは必ず伝わってしまいます。
そして、軽蔑されたということで、
ますます自己嫌悪に陥ってしまうことだってあるはずです。
「気持ちはありがたいけど、そこらへん…」という、
好意の押し売りになっていないか考えたほうがよいことがあります。
そして、最大の問題はこれです。
「自分を好きになる」以前に、
「自分は生きている価値がない」と思っている人が、
かなり多いということです。
どういうことかと言うと、
「生きている価値がないと思う」というのは、
「好き嫌い」以前の問題だからです。
まずは、「生きているだけで価値がある」ということを認識して、
はじめて「好き嫌い」が出て来る、
このプロセスが見落とされてしまっている気がしてなりません。
自分が存在していることを善しと出来なければ、
自分を好きになろうとしても、
偏った自己愛が生み出されるだけで、
失敗に終わってしまいかねないというわけです。
まずは、「自分という存在は生きていてよい」と思うこと。
これこそ、「自分を好きになる」ことよりも偉大なことだと私は思います。