芝桜(埼玉県秩父市)
こんにちは。
今日もありがとうございます。
人間は誰しも、人を責めたり、誰かのグチを言ってしまうことがあります。
一人で抱え込まないことは大切ですから、
もちろん、時たま出してみるのは悪くありません。
ただし、人を悪く言うと、それが実現してしまいやすいことに留意しておく必要があります。
せっかくがんばっている人に対して
「お前はダメだ」
「だいたいだ、一人前でもないのに」
などと枕詞(まくらことば)を並べ立てたら、
相手はどうなっていくでしょうか。
たとえやる気があっても、
否定され続けてはへこたれてしまいます。
これはわかりやすい理屈だと思うのですが、
実は、他にもよくない面があります。
それは、「ダメな奴」を演じるようになってしまう、ということです。
あまりにもレッテル貼りが酷い場合、
人間は無意識に防御するものです。
具体的には、あまりに激しい否定を続けられると、
本来の能力・性格に関係なく、
とりあえずその場面ではダメな人間を演じるか必死でダメな理由を探して、
相手を立てたり、あるいは自分を抑え込んだりして適応するわけです。
そして怖いことに、本人が知らないうちに、繕っていたはずの「ダメな自分」を、
「本来の自分」と勘違いしてしまうのです。
繰り返しますが、ある程度なら人を責めたりグチを言うことは悪いことではありません。
しかし、それがどういう影響を及ぼしてしまうか、
しっかりわかっておくことが大切です。
マイナスの部分を強化しても、幸せにはなれません。
褒め殺しでも良いので、
プラスになる部分に焦点を向けるほうが、
なにかと生産的な気がします。