猪突猛進 鈴木研究室へようこそ

関西医療大学大学院 教授である鈴木俊明研究室の紹介や鈴木が日頃考えている教育・臨床・研究への思いを熱く語ります。

キャパシティーを広くするためには

2013-09-16 09:24:07 | インポート
若いときから、仕事を沢山いただき今までご指導していただいた方には感謝しています。

そのころ、「50歳でも過ぎれば、だんだんと仕事は整理されてくるのだろう」と簡単に考えていましたが、そんなことはありませんね。

常に、今がキャパシティー一杯かとおもいますが、実はそうではないのですね・・・・

やればやるだけ活動範囲が広がることがわかりますね。

若い皆さん、どんどん吸収して、自分のキャパシティーを広げてくださいね。



雑誌の査読について

2013-09-16 08:48:12 | 研究
私の部下が論文を投稿して、一回でリジェクションになるケースが多くなっている。それは、理学療法関連の雑誌であるが・・・・・

このような結果になると、著者本人だけでなく、指導者の私もショックである。理由もなく、「不採用になりました」の文章だけである。

雑誌の方向性が違うならばともかく、「どこが悪いのだ・・・」と叫びたくなるわけである。

私は、4雑誌の査読をさせていただいている(そのうち2つは国際誌)。私としては、自分の今、必死に論文を書いているので、その大変さがわかるので、どうにかして採用の方向に導こうと必死である。

私としては、「よく軽々しく不採用」とするな・・・という印象さえある。

その雑誌の査読者をみると、「このひと、研究していないでしょ。単なる評論家でしょ。」というひとがいます。

どういう縁かわかりませんが、雑誌の査読をするひとは、「過去5年で・・本の論文がある」のような規定にしたほうが良いと思いますね。論文とは、著書ではなく、総説・解説でもありません。

良い意味で、厳しいコメントをもらい、その論文を高めてほしいですね。

部下には、「もう日本語はやめて、英文で書きなさい」といってますが、なかなか出てこないですね。

私は今、Neurology関連の雑誌に投稿した論文の修正をしています。沢山あり、凄い時間がかかりますが、良い勉強になっています。

少し、考えてほしいな・・・と感じる今日このごろでした。

では




月に一度の臨床指導において

2013-09-14 15:42:34 | 理学療法
私は月に1度、京都府北部の病院で臨床指導をしています。

そこには、2名のPT、1名のOTとSTの計4名で頑張っています。

毎回、だいたい同じ患者様を拝見しますが、うれしいことに患者様は確実に良くなるのですね。うれしいことです。毎回の私の指導した内容を自分でまとめて、治療に展開してくれています。また、その病院は慢性期の患者様ばかりがおられる病院ですので、素晴らしいですね。

本日も、小脳症状の強い患者様が、歩行器を使って自分で歩かれていました。この方は、初回時には歩けるなど想像もできなかった方です。

涙がでるくらいうれしかったですね。こうであれば指導させていただいて幸せです。




臨床実習のあり方

2013-09-14 15:40:13 | 教育
臨床実習のあり方で、「クラークシップ方式がよい、レポートを書かせて睡眠不足に実習生をさせるのは良くない」のような意見があります。

私は、クラークシップ方式も、従来のレポート書かせて自分の意見を文章に書かせる方式も、両方とも良いところがあって、どちらでなければいけないというものではないと思っています。

また、臨床実習をどのようにおこなうかは養成校が学生をどのような理学療法士にしたいかで決めればよいと思っています。

関西医療大学は担当させていただいた患者様の評価、問題点、理学療法の流れをレポートにまとめることを課題にしています。
本校とおなじような方式をとっている養成校に言いたいのですが、一度、臨床実習前にプレ実習でレポートをまとめます。それを
教員が点検します。

そのなかで多いのは、

1 誤字・脱字
2 一文が長く、意味がわからない
3 評価の形式がばらばらである  

などの、理学療法士になるべき知識・技術に関係しない点のコメントが多いわけです。

このような点は無視できないわけであり、これらをきちんと解決して実習にださないと、当然、臨床実習指導者は大変であり、学生も睡眠時間をとられて、不健康な実習になるわけです。

デイリー、レポートを課す実習の方式では養成校教員がそこまで事前に指導する必要性があると思いますね。



臨床力の大事さ

2013-09-14 15:38:25 | 理学療法
私は大学教員ですので、学生教育、研究を重視していますが、それと同等(もしかしたらそれ以上に)臨床は重視しています。

私のグループのみなさんはそれなりに、臨床・研究ができるようになっていますが、若手のメンバーで、臨床・研究がどちらもできる人は皆無ですし、また、どちらかがずばぬけてできるものもいません。なかなか寂しいものです。

私自身は、「患者様の治療で疑問に思うところを、研究して解明する」ことを基本におこなっていますが・・・・みなさんはどうでしょうか??

やはり患者さんは治せないといけません。患者さんに役にたたない研究は研究ではありませんよ。

では・・・