最近読んで面白かったのが、この久保俊治著「羆打ち」です(「ヒグマうち」と書いて「クマうち」と読むそうです)。
発売を新聞で知ってからずっと気になっていた本なのですが、なかなか買えないでいました。ヒグマ保護の観点からなんとなく敬遠してしまったのでした。
読んでみると、そんな青っちょろいヤワなヒグマ保護なんか寄せ付けない凄みがありました。
猟を生業とした若き著者が、大自然の中で生きるために繰り広げるヒグマとの一騎打ち。
著者とヒグマとの壮絶な真剣勝負を通して、人間とはどういう生き物か、自然とは何かを改めて考えさせられました。
余談ですが、著者の久保さんは昔北海道放送(HBC)で放送していた「大草原のみゆきちゃん」のお父さんなんですよ。
そういえば熊の出る通学路を通う小学生のみゆきちゃんに「熊なんて怖くないから大丈夫だ!」なんて言っていたシーンがあったように思います。「羆打ち」さんならではの台詞だったんですね。
現在のみゆきちゃんの事にもちょっと触れられていて嬉しかったです。(了)
クリックしてね