5年に一度のケアマネ更新研修。
いよいよ始まりました。
うちのステーションからも6人が研修に行かなくてはならず、少しづつ時期をずらしたりしながら調節しています。
今日は、3人が一緒の場所での研修となり、海老名市文化会館まで行ってきました。
前回の研修までは、とにかくつまらなくて、内容もほとんど興味をそそられるものもなく、あまり身になるお話がすくなかったなぁ・・という感じでした。
そういう声はあちこちから聞こえてきましたが、今回初日のの研修は、ところどころ記憶がないものの、時代に即してなかなか興味をそそられる内容でした。
最悪だったのは、海老名文化会館の設備の不具合で、とにかく寒かったことです。
頭の上から空調の冷風がずっと吹き付けていて、暖房もろくに効かず、会場の参加者はみな、コートを着込んで震えながらの講習となりました。
午前中は、「介護支援専門員の課題」午後からは「介護支援専門員特別講義」ということで、なんのこっちゃと思いましたが、改正後の介護保険制度にまつわる話や、これからの日本の介護保険に関する考え方や、その矛盾点などをけっこうバッサリ話してくれました。
現在の介護保険受給者は、開始当初の3倍にあたる435万9200人。
今後団塊の世代が高齢化していくわけで、この数字はこれからもうなぎ上りになる見込みです。
ドイツで3年で赤字になったと介護保険が、今何とか黒字を保っているのは、近年改正という名で給付を削ってきたからで、これからもどんどん暫時削られていくのは必至だそうです。
だいたい、要支援1・2の人たちがそもそも対象ではないという意見も多く、たしかに要支援をもらってカラオケだ旅行だといって元気に動き回っているお年寄りが多いのも事実です。
独居や老人所帯で「お掃除」の名目でヘルパーさんが入っているケースは山ほどありますから、この辺も目をつけられているゆえんです。
とにかく医療保険や介護保険の負担を減らすために、病院では在院日数を減らすようにお尻を叩かれ、それじゃあ受け皿はと言えば、施設系では全く足りていない現状があります。
(一部の地方では、ガラガラで利用者の取り合いになっているところもあるそうですが・・)
今後国はその解決策として、医療・介護・予防・住まい・生活支援サービスを切れ目なく一体的に提供できる「サービス付き高齢者住宅」を在宅の要として作っていくそうです。
現在、全国に5万個ある高齢者専用賃貸住宅ですが、サービス付き高齢者住宅は60万戸を目標にするというので驚きです。
いわゆる現行の高専賃にたいして、24時間複合サービスが提供できるようなものを作って、サービス提供効率を上げ、在宅困難者をまとめてケアすることで施設入所を減らす。
さらに、施設などで公費がかかる部分を、住宅手当、管理費など本人に払わせ、介護報酬も定額払いで給付管理も楽々!!
という理想的な発想なのだそうです。(笑)
今年から始めた定期巡回型訪問介護看護や、小規模多機能の複合型サービスもこの考え方なのですよね。
そして、一部の自治体ではすでに始まっているというケアプラン適正化事業というのも、なにやらケアマネにとっては、頭の痛い事業のようです。
そのケアマネのケアプランが、ちゃんと個々のニーズに沿って適正なアセスメントの上に計画、実行され、さらにそのニーズの背景がなにかも把握できているか、また適正なサービスをちゃんと利用できているかを、地域ケア会議という会議の中で検討するのだそうです。
そこには、行政や包括支援センターの指導グループや、他職種なんかもいて、プランについていろいろ言われるわけです。
それに対して、ちゃんと答えられなければ、そこで下手をするとランクずけされちゃうわけです。
掃除のヘルパーだけ入れて、リハビリを入れていない!とか言われても、そこにはいろんな事情があるわけだろうし、へたするとケアマネにとってはつるし上げになってしまうかもしれないですね。
ただ、講師の方も言っていましたが、短期目標に「生き生き入浴ができる。」とか「毎日明るく過ごせる。」とか当たり前に書いているケアマネがいることも事実なので、そこにケアマネそのものの力量の格差がある以上、「何も言えなくなっちゃうよね。」という事も言っていました。
生き生き入浴って、どうしたら生き生き入浴ってことになるんでしょうね。
毎日明るくって、あなた。そんな脳天気な・・。(~_~;)
看護師は、学生時代から看護計画を嫌っていうほど立てさせられるので、比較的計画立案は聞いたことはあっても、あまり変なことにはならないと思いますが、慣れないとそんなことになっちゃう人もいるのでしょうね。
あと、ちゃんとした情報さえ集められず、ニーズの背景さえわかっていないケアマネが多いということから、居宅サービス計画書にあらたに課題整理表とモニタリング表とかが追加されるそうです。
ちなみに、講師の方曰くものすごーく労力がかかり、何倍もの時間がかかるという事ですから、私なんかケアマネ業務は絶対増やしません。
ほかにもいろいろと、内部事情を話してくれたので、なるほどーという話でした。
それにしても、このままでいくとデイサービスには手厚く、訪問介護はますます低賃金のまま置いてきぼりになるという悲劇的な状況になるのだそうで、それは現場の人間には絶対避けてほしい話です。
あり方検討会か何だかしらないけど、もっと現実的に現場を知っている人で検討してもらいたいものですね。
いよいよ始まりました。
うちのステーションからも6人が研修に行かなくてはならず、少しづつ時期をずらしたりしながら調節しています。
今日は、3人が一緒の場所での研修となり、海老名市文化会館まで行ってきました。
前回の研修までは、とにかくつまらなくて、内容もほとんど興味をそそられるものもなく、あまり身になるお話がすくなかったなぁ・・という感じでした。
そういう声はあちこちから聞こえてきましたが、今回初日のの研修は、ところどころ記憶がないものの、時代に即してなかなか興味をそそられる内容でした。
最悪だったのは、海老名文化会館の設備の不具合で、とにかく寒かったことです。
頭の上から空調の冷風がずっと吹き付けていて、暖房もろくに効かず、会場の参加者はみな、コートを着込んで震えながらの講習となりました。
午前中は、「介護支援専門員の課題」午後からは「介護支援専門員特別講義」ということで、なんのこっちゃと思いましたが、改正後の介護保険制度にまつわる話や、これからの日本の介護保険に関する考え方や、その矛盾点などをけっこうバッサリ話してくれました。
現在の介護保険受給者は、開始当初の3倍にあたる435万9200人。
今後団塊の世代が高齢化していくわけで、この数字はこれからもうなぎ上りになる見込みです。
ドイツで3年で赤字になったと介護保険が、今何とか黒字を保っているのは、近年改正という名で給付を削ってきたからで、これからもどんどん暫時削られていくのは必至だそうです。
だいたい、要支援1・2の人たちがそもそも対象ではないという意見も多く、たしかに要支援をもらってカラオケだ旅行だといって元気に動き回っているお年寄りが多いのも事実です。
独居や老人所帯で「お掃除」の名目でヘルパーさんが入っているケースは山ほどありますから、この辺も目をつけられているゆえんです。
とにかく医療保険や介護保険の負担を減らすために、病院では在院日数を減らすようにお尻を叩かれ、それじゃあ受け皿はと言えば、施設系では全く足りていない現状があります。
(一部の地方では、ガラガラで利用者の取り合いになっているところもあるそうですが・・)
今後国はその解決策として、医療・介護・予防・住まい・生活支援サービスを切れ目なく一体的に提供できる「サービス付き高齢者住宅」を在宅の要として作っていくそうです。
現在、全国に5万個ある高齢者専用賃貸住宅ですが、サービス付き高齢者住宅は60万戸を目標にするというので驚きです。
いわゆる現行の高専賃にたいして、24時間複合サービスが提供できるようなものを作って、サービス提供効率を上げ、在宅困難者をまとめてケアすることで施設入所を減らす。
さらに、施設などで公費がかかる部分を、住宅手当、管理費など本人に払わせ、介護報酬も定額払いで給付管理も楽々!!
という理想的な発想なのだそうです。(笑)
今年から始めた定期巡回型訪問介護看護や、小規模多機能の複合型サービスもこの考え方なのですよね。
そして、一部の自治体ではすでに始まっているというケアプラン適正化事業というのも、なにやらケアマネにとっては、頭の痛い事業のようです。
そのケアマネのケアプランが、ちゃんと個々のニーズに沿って適正なアセスメントの上に計画、実行され、さらにそのニーズの背景がなにかも把握できているか、また適正なサービスをちゃんと利用できているかを、地域ケア会議という会議の中で検討するのだそうです。
そこには、行政や包括支援センターの指導グループや、他職種なんかもいて、プランについていろいろ言われるわけです。
それに対して、ちゃんと答えられなければ、そこで下手をするとランクずけされちゃうわけです。
掃除のヘルパーだけ入れて、リハビリを入れていない!とか言われても、そこにはいろんな事情があるわけだろうし、へたするとケアマネにとってはつるし上げになってしまうかもしれないですね。
ただ、講師の方も言っていましたが、短期目標に「生き生き入浴ができる。」とか「毎日明るく過ごせる。」とか当たり前に書いているケアマネがいることも事実なので、そこにケアマネそのものの力量の格差がある以上、「何も言えなくなっちゃうよね。」という事も言っていました。
生き生き入浴って、どうしたら生き生き入浴ってことになるんでしょうね。
毎日明るくって、あなた。そんな脳天気な・・。(~_~;)
看護師は、学生時代から看護計画を嫌っていうほど立てさせられるので、比較的計画立案は聞いたことはあっても、あまり変なことにはならないと思いますが、慣れないとそんなことになっちゃう人もいるのでしょうね。
あと、ちゃんとした情報さえ集められず、ニーズの背景さえわかっていないケアマネが多いということから、居宅サービス計画書にあらたに課題整理表とモニタリング表とかが追加されるそうです。
ちなみに、講師の方曰くものすごーく労力がかかり、何倍もの時間がかかるという事ですから、私なんかケアマネ業務は絶対増やしません。
ほかにもいろいろと、内部事情を話してくれたので、なるほどーという話でした。
それにしても、このままでいくとデイサービスには手厚く、訪問介護はますます低賃金のまま置いてきぼりになるという悲劇的な状況になるのだそうで、それは現場の人間には絶対避けてほしい話です。
あり方検討会か何だかしらないけど、もっと現実的に現場を知っている人で検討してもらいたいものですね。