称讃寺の和尚さんの独り言。お坊さんって こんなんでいいのかなぁ~と思いながらの毎日です。ナマクラ坊主のブログです。

浄土真宗本願寺派(西本願寺派)称讃寺の住職の瑞田信弘です。毎日忙しくしておりますが、ふと気づいた事を書いてみます。

日本が壊れていっている様な気がします。

2011年07月28日 00時31分34秒 | 独り言 ぼやき

台風6号以降 少し酷暑が緩んだ様な気がします。ここ2~3日突然 クマゼミがが大合唱を始めました。蝉の大合唱が 尚 暑さを演出しております。

セシウムを含んだ稲わらを食べた和牛の肉から当然のことながら セシウムが検出されて ニュースになっております。

福島原発の周辺の避難区域の方々は 避難所に避難なさっている方が多数いらっしゃいます。

政府は いつ帰れるのか、状況を説明すべきだと私は思います。チェルノブイリの場合は 周辺地域は 現在も人は住んでいません。福島も原発周辺は当分(数十年単位)で 住めないような気がします。帰れるのを心待ちにして避難している方々に 住めない状況を説明して 別の安全な場所で早く日常生活を取り戻す様な 政策を取るべきだと思います。政府の対応は 誠に遅く、場当たり的でイライラします。

話は突然変わります。

お釈迦様の入滅後 正法の世、像法の世、末法の世、と だんだん お釈迦様の教えが希薄になると 言われております。日本では 平安時代の終わりから鎌倉時代の最初に末法の世に入るとされています。そのころ 末法の世を救うという旗を揚げて 法然・親鸞・日蓮などが出て 鎌倉仏教と呼ばれる新仏教が興りました。

法然の浄土宗は法然没後800年・私たちの 浄土真宗は親鸞聖人没後750年の記念大法要をおりしも今年勤修しております。

京都のご本山の華々しい行事が実施されておりますが、親鸞聖人の御教えははたして私たちの日常生活の中に脈々と流れているでしようか?

ご本山は 行事・行事の人集めに一生懸命ですし、末端のお坊さん方々は 葬式・法事で稼ぐ 葬式仏教と揶揄されるままになっている現状です。

応仁の乱の頃と現代との比較はしませんが、仏教は その頃よりも明らかに堕落しているのではないでしようか?応仁の乱の頃が末法の世でしたら 現代は[末法の世]の二乗かもしれません。

宗教とは何か?仏教とは何か?浄土真宗とは何か?など等、私たちお坊さんは 今 しっかり見つめなおす事が必要で その上で 私たちお坊さんはこの混乱している 壊れかけている日本で 何をすべきなのか? 真剣に考えてみる必要があると思います。


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