ユビキタス時代のアンテナ設計―広帯域、マルチバンド、至近距離通信のための最新技術東京電機大学出版局このアイテムの詳細を見る |
昨日は連休をはさんで、しばらくぶりの講義でした。
学生さんも、少しフィルタリングされて本当にこの講義を聴きたい人になってきたのかなという気がしました。
一番最初に話されたのがITSのことでした。最終的にはエンジンをかけて目的地設定をしたら、ハンドル操作から何から全部やってくれて目的地まで時間通りに到着するというのが最終目標のようです。しかしながら、みんながこの装置のスイッチを切らずに従ってくれればうまくいきますけれど、実際はなかなかそうはいかない というようなお話でした。
また、衝突防止などの車車間通信については当初60GHz,76GHzでやるよう研究を進めていたものがどうしても障害物があると電波が回折しないため今後720MHz帯も使用できるよう検討されているということです。(国際規格とされている79GHzも同時に検討されているとのことです。)
また、ミリ波・レーザーの世界についてもお話があり、モノバルスミリ波レーダーの技術のエキスは今の非接触ICカード(スイカ・パスモ・エディ・ナナコなど)にも生かされているようです。
また、パッシブレーダーについても簡単に説明がありました。
後半の30分は懸案であった「一日でマスターできる携帯電話の設計法」でした。携帯電話の構成部分ではBBlogicというものが大きなカギを持っているようです。
OPアンプの話、バッファアンプについては「利得が無い」と書かれている本がたくさんあるけれども、電圧利得は無いものの「電力の利得」があるので取り出せる電流は増えるため「利得」はあるとおっしゃっていましたし、その説明で納得できました。
最後にフィルターの設計方法の話になったのですが、これは2つのコンポーネント(根日屋先生オリジナル)を作ってしまえば、その組み合わせでいくらでもLPF、HPF、BPFが出来るということでした。
http://www.h7.dion.ne.jp/~nebiya/tdu/
SNSのサイトであるミクシィに「ユビキタス無線工学」というコミュニティを作りました。この授業の内容をざっくばらんにお話できる場になればいいと思います。メンバーの方で興味があるかたがいらっしゃいましたらどうぞお待ちしております。
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