アオハダトンボの求愛行動

　大阪府北部にて。（2014年5月31日）

流れの側で1頭のアオハダトンボ（♂）が、縄張りを張っていた。
そしてそれを　土手の上から見ている、当方であった。

その♂トンボは時々飛んでは、また同じ所に止まるの繰り返しであった。






そのうちもう1頭の、別のアオハダトンボがやって来た。
そしていきなり2頭は、空中で巴戦をやり始めた。
いや！ 巴戦をやってると思ったので、最初は♂同士の縄張り争いと思った。
実はあとからやって来た方は、♀だったのである。

やがて♂は水面に止まった（落ちた？）。　そして変な恰好をしながら、ゆっくりと流されて行く。
もしかして♂は、このまま溺れ死ぬのか？
やがて♀が草に止まった。　と思った瞬間に、♂が♀に襲いかかった。

その時はっと！ 我に返って、写真を撮り始めた。（不覚にも手前に草があったのでボケてしまった。）



♂は脚で♀の翅をつかんで、♀が飛べないようにする。



そして尾部のフックを♀の後頭部に引っかけて、強引に連れ去る。





そして別の所に一旦停止した。（撮り始めてからこれまでは、束の間の出来事であった。）



そのあと♂は元いた場所に、♀を連れて行った。













どうやら求愛は成功したようである。
これ以上見てても退屈なだけなので、その場をあとにする当方であった。
以上が私の見た、アオハダトンボの求愛行動である。